せっかちとスプーン
自分の性格はすごく「せっかち」だと思います。念のために聞きますが・・・「せっかち」って方言ではないですよね? 言葉のニュアンスから東京の下町の言葉に思えます。
私は今でも「まっすぐ(行く)」と言いたい時に迷わず「まっつぐ」と言ってしまいます。それで東京でも他人からよく笑われたものです。
今となっては都市伝説のひとつと思われている方も多いかも知れませんが、「ひ」と「し」の区別は今でも私の中にはまったく存在しません。そんな区別があるのを知ったのは、高校に入り深川を出た時です。
東京とは言え初めて深川以外の人と接するようになって笑われたりしましたが、本人は全く気になりませんでした。本当に正直って何を言われているのかもよく分からなかったのです。
ただ・・・これは日本語以外にも影響するのをやはり高校で知りました。英語を好きになり始めた時に「このままではやばい!」と思いました。「He」と「She」の区別が言うのも聞くのもまったく出来なかったのです。
いえいえ、笑ってはいけません。本当の話ですから・・・
何年後に初めて務めた住所が・・・東品川。海外技術援助の仕事からスタートだったので、毎日タイプライター(機械式!)で英文を打つのが多かったのですが、東品川がまったくローマ字でもどう打ってよか分からず、その度に自分の名刺に英語版住所を見ていました(笑)
その区別がつかない重荷を背負い60年以上・・・今では経験でごまかしていますが、自分の中ではさっぱり分からないのです。
話を戻しましょう・・・って、何でしたっけ(汗) そうそう、せっかち。
せっかちの語源は「勝ちを急く」事だと勝手に想像しています。戦国時代の言葉ではなく、何か将棋とか碁で使われそうな言葉だと・・・
なぜ自分を「せっかち」だと思うのかと言えば・・・何かをしながらいつも次の事を考えてしまうのです。手がやっている事とは別に頭の中は常にその先の事を考えています。
お昼ご飯を食べながら、頭の中では夕飯を何にしようかと考えてしまいます。クイッティアオを食べながら、今夜はおでんにしよう、帰りに大根を買おう、大根の良い物がなかったらジャガイモに豆腐は欠かせないけど、お酒はあったかな・・・
バスの乗っていても常に次のバスを考えてしまいます。○○番が30分待って来なかったら、○×番にして▽○まで行って、そこで××番を待って、それが来なかったら・・・
全てがこんな感じで、自分でも疲れます。きっと一緒に他の人がいたらもっと疲れるでしょう。
そして、物事を先送りとか、棚上げとか・・・そうした事も苦手なのです。やらなければならない事があると、すぐにすぐに片付けないと気が済まない。あまり物事を深く考えない猪突猛進タイプなのかも知れません。
ノンイミグラントビザ取得在タイ外国人が90日以上タイ国内に滞在する場合に義務付けられている入国管理局への現住所申告である『90日レポート』ですが、イミグレーションの公式サイト(これしか見ないのですが)によると提出は以下の期限内とされています。
『The notification must be made within 15 days before or after 7 days the period of 90 days expires.』
要は75~97日目の間に申告を行う必要があるのですが、私は75日目になると先延ばしに出来なくてその日にやっつけてしまいます。気持ち悪いのですよねぇ~ しなくてはならない事を先に延ばすのが・・・
考えてみると、ずっと75日に回しているので、一年に4.9回提出する必要があります。もしこれをギリギリの97日で回すと一年で3.8回ですねぇ・・・まぁ、イミグレに出向いた場合の交通費以外はお金がかからないので構わないのですが(苦笑)
それにしても、まだイミグレーション出張所ではTM.47以外にForeign National Information Formを要求しているのでしょうか? なんだか無意味な内容が多くて笑っちゃいましたが、スクサワットとラップラオで見たけどチェーンワッタナでは全く見ないですねぇ~ 参考エントリー「90日レポ 提出書類確認でイミグレ3カ所を1日で回る」
えっと、また脱線したので話を戻しましょう(汗)
せっかちな私はいつも『手がやっている事とは違う事を頭で考えている』からか、自分でも笑っちゃうミスが多いです。
居間からキッチンへ行って・・・ふと何しにキッチンへ来たのか分からない事がよくあります(これって危ない?)
スーパーに買い物に行くと必ず何か忘れます。いつもと違う物が足りなくなった時は、忘れたくないので考え事をしないように部屋を出た時からつぶやきながら歩きます。「歯ブラシ、歯ブラシ、歯ブラシ・・・」そして売り場で安売りの洗剤と柔軟剤を見つけて「やったー!」と喜んで買うと・・・部屋に戻って初めて何しにスーパーへ行ったのだと気づき自己嫌悪で落ち込みます。
さて先日の朝、いつものように朝食の最後にヨーグルトを食べようと思ったら、スプーンを忘れた事に気付きました。キッチンに行ってスプーンを持って来て、さぁ食べようと思ったら・・・小さなヨーグルトのカップに大きなカレー用のスプーンを入れようとしていた自分がいました(笑)
ちなみにタイでのヨーグルトは明治の4個包装で、50バーツ以下で47バーツとか安売りになった時だけ買っています。どのメーカーも4個包装にはプラスチックのスプーンが付いていますが、冷蔵庫に入れる時にバラバラにするのでその付属スプーンは捨ててしまいます。毎日1個以上ヨーグルトを食べるので、一年に400個はこのスプーンを捨てているのです。もったいないなぁ~って、その度に思うのですが・・・
えっと・・・その日の夕食はご飯に味噌汁と野菜炒めのほぼ定番メニューでしたが、キッチンから居間に料理を運び、箸を持って行ったつもりでしたが・・・食卓に上にはスプーンが(笑)
実は、この数日ずっとスプーンの事を考えていた日が続いていました。
タイの人々はいつからあの西洋のスプーンを使って食事をするようになったのだろう・・・って、そればかり気になるのです。しかもフォークとスプーンって、どの文化の影響だろうか・・・
タイだけではなく東南アジアに多いですよねぇ~ カンボジア、ラオス、ミャンマー、マレーシア、インドネシアにフイリッピンがフォークとスプーンを使っていた印象が強いです。ベトナムになると箸で食べていた記憶の方が強いのですね。
タイの人々が昔からあの金属製のスプーンを使っているはずはなくて、昔は木製のスプーンでも使っていたのかと考え、博物館まで行ってしまいました。
どこかの博物館に昔(古代)の食事とか食器があったはずだと・・・考えて思い出したのがアソークの「カムティエン・ハウス博物館The Kamthieng House Museum」です。気になったらじっとしていられない「せっかち」なので行って来ました。
2年振りぐらいでしょうか・・・今は博物館の裏に高層ビルが工事中ですごい事になっていますねぇ~ 私には大金の100バーツも払ったのに、何も分かりませんでした。木製の色々な食器はあるのですが、肝心の質問出来る人がいないし、当時の食事の様子は再現されていませんでした。
「バンコク・フォーク・ミュージアムBangkok Folk's Museum」は時代が新し過ぎるだろうし、「サイアム・ミュージアムMuseum of Siam」はまだ改修工事中のように思えます。うーん、どこかにないかなぁ・・・あまり時代を遡ると手で食べている事になるとは思うのですが。
しばらくは頭の中でスプーンがグルグルと回っていて、食事をする度に間違えた食器を使いそうな気がします(笑)
ところで、私は子供の時から(今も時々)スプーンって言わずに「しゃじ」と言っていました。さじ(匙)じゃなくて『しゃじ』 。何となく東京の下町の言葉に思えます。それとも深川の方言でしょうか・・・
つまらない話をしました。ごめんなさい。
せっかちで、つまらない事が気になる、嫌な性格なのです。
こんな性格に効く薬はないと『しゃじを投げられる』かも知れませんね。
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2017.04.30 | コメント(10) | タイ生活
