サムットプラカーン東部を行く②スワンナプーム高架水路
乾季でも時々激しい雨が降るのが今季の特徴に思えます。昨日はパトゥムターニ県とノンタブリー県を歩き、アパートまで帰るのに乗り換える戦勝記念塔行の路線バスに乗っていたら・・・
いつも戦勝記念塔でバスを乗り換えて帰るのが高速経由の139番のバスです。高速道路を降りてバンナートラート通りを走る路線で、バス停からアパートまではちょっと歩かなくてはなりません。
地響きを伴うような雷雨を見ながら・・・濡れずに帰るルートをGPSとバス路線図に詳細マップ内蔵の60年以上使っている頭脳をフル回転です(ただスマホを持っていないだけ)。
アパートに近くで急げばあまり濡れないのがシーナカリン通り沿いのバス停なので、139番を諦めてどうしたもんかと考えると・・・今年1月16日にスタートした民営化新路線の「R26E番」を思い出しました。私的には非常に良いルートですが、本数が多くないのであまり使う機会がありません。
このバス、町で見る度にガラガラでしたし、10日ほど前に乗ったらまだ(当初は1月20日までだった)無料でした。今回乗ったら車内に掲示があって2月16日から12月15日まで一律13バーツですって。何か始めてお客が来なかったらキャンペーンで値下げをするタイではよくあるやり方です。
実は、この新しい路線バスが今回のショートトリップをする機会となりました。このバスがサムットプラカーン県で海辺のスクムビット通りを一部走るのです。
この路線バスに最初に乗った時の事を「バンコク新民営化路線バスで突発車上オフ会?」でエントリー済みですが、終点の建設中の大きな病院で帰りのバスを待つのが嫌で、周囲に何もない所を歩きだしました。
この時のエントリーで最後に次のように書いています。
『スクムビット通りに出れば、ソンテウやロットゥーが走っているし、どこへ行くにも何とかなりますから・・・ 続きがあるかも。』
さて前置き話はこれぐらいで、本題に入りましょう。
サムットプラカーン県でもバンコク都に近いサムロンやパークナムなどがある西部ではなく、チャチュンサオ県と接する東部『ディープ・イースト・サムットプラカーン』を紹介するシリーズです。
元々、20年ぐらい前から私的には何度も行った事があるのですが、当時は自家用車での移動ばかりでした。今回はそんな昔を思い出しながら、地元の人に尋ねながらソンテウ中心の旅です。
実は、今回のショートトリップは2回(二日)に別けて行いました。最初は意図せず行ったのですが、それで昔を思い出して土地勘があった所を回ったのです。前回は序章で簡単な概要だけだったので、実質1回目の今回ですが・・・
今回は『バンプー』です。英語だと「Bang Poo」や「Bang Pu」もあるようですが、「バンบาง」は地名によくある「水辺の村」の方のBangでバンナー、バンプリー、バンカピ・・・とバス乗りは嫌でも真っ先にパターン認識したタイ文字です(笑)
「プーปู」はタイ語を見ると(読んでいるわけではないです)『カニ』のプーです。外食時にも使いますが、私的には苦手で「プー」と「ポー」の中間をなかなか正確には発音できないプーさんです(笑)
บางปู
しかし、なぜ『蟹村』なのか? サムットプラカーン県に六つある郡の中でも県庁所在地がある「ムアン・サムットプラカーン郡」で、その郡内東で海に面している地区ですから・・・やはり蟹の産地なのか? 現在は工業団地と海辺のイメージが半分半分でしょうか。
さて、そんなバンプーへ『意図せず』行ったわけは・・・冒頭に書いた路線バス民営化(BMTA管轄外)最初の路線バスR26E番で終点に行ったからです。
終点からバスが走って来たスクムビット通りへと歩いて向かいました。ソンテウもモタサイもないし、野犬が怖い周囲は野原だけが続く道を徒歩30分。終点には野原の真ん中に建設中の病院だけですから、何も終点まで行かないでスクムビット通りでR26E番を降りたら良いのですけどね。
スクムビット通りに出るとそこはもうバンプー地区です。どうしたもんか考えながらランチがまだだったので、過去の記憶を頼りにまずは海辺の食堂に行く事にしました。確かここからすぐの所に良い場所があったはずです・・・
スクムビット通りに出た所で通りの反対側でソンテウを待ちました。バスは画像下の小さな橋を渡り、その先が病院です。バスならここで降りれば良いわけです。
大して待つ事もなくソンテウが来ました。クローン・ダンKhlong Dan ~ パークナムPak Nam 間で海辺沿いのスクムビット通りを走るソンテウで1140番です。パークナムで乗るバス停すぐ横で待機しているので、幸い何度も見た事があるソンテウです。
このソンテウに乗ってほんの数分で(通称)「スワンナプーム高架水路」の下をくぐります(画像下)。日本はもちろんタイでも関係者以外はあまり知られていない水路ですが、空港を洪水の水没から守る為に造られた高架放水路です。
空港建設当時(私の前在住時)に建設予定地を聞いて、この地を知る人が誰もが「あんな所は雨が降ったらすぐ洪水だ」と驚いたぐらい土地が低く地盤も悪い所だったのです。そこで空港を囲うように水路が造られ、サムロン運河も経由してここから海へ放出するのです。
確か10m以上ポンプで揚水して一気に海へ放出する大きなポンプ場もここにあります。放水している自前画像がないので(汗)GooglMapsに貼り付いている画像から拝借しました。
路線バスに限らずエントリー済みのBTS・MRT・SRTなどの都市型高速鉄道網の延伸状況やチャオプラヤー川の橋などと同様に、バンコク都と周辺地域の洪水対策も公共事業ファン(笑)には興味深いものがあります。バンコク首都圏を守る2014年度のキングスダイクKing Dike建設計画とその実態もいつかエントリーしたいものです。
話を戻しましょう(汗)
ソンテウを降りたのはこのスワンナプーム高架水路を過ぎてすぐの所です。「テーサバーン・バンプー126 Thetsaban Bang Pu」とソイ名があります。
このソイを海に向かって行くと、海に面した食堂、そして海に突き出た桟橋があるのです。この桟橋から高架水路の海への放出口が見えるかと思ったのですが・・・画像下で食堂の右後ろが放出口になります。
長くなったので、次回に続きますが、最後に今回歩いた地区のバスルート、ソンテウルートの地図が以下の通りです。
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2018.02.26 | コメント(5) | タイ・トラベル
