首都防衛城壁を歩く ② バンランプー博物館

私は世界遺産ファンです(笑)大きな趣味としては「旅行と食」なのですが、旅先は美味しい物と世界遺産が目当ての事が多くあります。

同じ遺産でも自然遺産は興味がなくて、人が関わった記念物、建造物群、遺跡、文化的景観などの文化遺産が好奇心の対象なのです。その中でも遺跡を訪れるのは歴史を含めて大変面白く思っています。

アジアでの世界文化遺産となると、かなりベタですがやはりアンコール遺跡が一番かと思っています。ただ、私自身はアンコールワットよりも遺跡群全体としての魅力を強く感じています。

バンティアイ・スレイの寺院彫刻は筆舌しがたくほど素晴らしく、アンコール・トム内の圧倒的な石の建造物であるバイヨン、今なお密林に飲み込まれつつあるタ・プロム・・・など人生の中でも濃密な遺跡群を見たと忘れられません。

20170613 Angkor 1

そんな密度の濃さを感じたのは・・・15年前にタイから陸路で行ったからでしょう。アランヤプラテートの国境までは良かったのですが、歩いてカンボジアに入った後からは韓国製の古い幼稚園バスで未舗装の国道を土埃を巻き上げ大変な振動の中でシエム・リアップに向かいました。

20170613 Angkor 2

途中タイヤの空気漏れとパンクで二回ほど停車。タイヤ交換は手間取り、バスの外に出ると『道路から外れると地雷がある』とその場から動けず炎天下の土埃の中で一時間以上待たされるはで・・・タイの国境を越えて6時間の悪路に耐えた私の修業的困難連続ワースト5に入る旅でした。

20170613 Angkor 3

そんな苦労をしてたどり着いたからでしょう。アンコールワット遺跡群への旅は忘れる事が出来ません。そして・・・行きの悪路は当然帰路も同じで、今の持病はこれがきっかけだったのかも知れません(笑)

陸路での旅は苦労も多いのですが、シエム・リアップのようなカンボジア全体の中では別世界のように飾られた所だけを見る事無く、普通の村や人々の暮らしに触れられる事です。

通りかかった村の集会なのか、集まった人々の何気なく脱がれた靴を見た時はショックでした。

20170613 Angkor 4

その土地の人々や暮らしに少し近づける・・・それがヨーロッパやアメリカでも陸路の旅が多い理由です。

さて、やっと本題で「首都防衛要塞を行くSeason1」に続く「首都防衛城壁を歩くSeason2」の1回目のプラスメン砦、そこから歩いてすぐの(って言うかほとんど隣)の「バンランプー博物館Banglamphu Museum」が第2回目です。

20170606 Fort 3

ラッターナコシン島を外敵から守る為に城壁が築かれた事は前回書きました。その城壁には14の砦が造られましたが、現在見る事が出来るのはプラスメン砦とマハーカーン砦の2カ所だけです。画像下はバンランプー博物館の映像を元に作りました。

20170611 Seacon 1

そして城壁は街の拡大と共に取り壊されてしまいました。残念ですねぇ~ しかし、その一部が両砦に沿った部分、そしてさらに独立した一か所だけで見る事が出来ます。そんな首都防衛城壁跡を歩く今シリーズの2回目はプラスメン砦からスタートです。

20170613 Banglamphu 1

画像上がプラスメン砦の東側にあるソイ・バンランプーですがバンランプー運河を小さな橋で渡ると居心地良さそうなゲストハウスが並ぶエリアです。そのソイを挟んでプラスメン砦の向かい側にあるのがバンランプー博物館です。

Banglamphu Museum 2016 OCT

バンランプー運河に沿って内側(王宮が中心のラッターナコシン島から見れば)に造られた城壁は、この周辺で言えばプラスメン通りとバンランプー運河の狭い間にあったはずです。そこに建てられたのバンランプー博物館です。画像下で運河の右側です。

20170613 Banglamphu 2

バンランプー博物館はこの地域の歴史や文化を紹介する博物館で、本来は館内でツアー(タイ語と英語)に参加して展示を見るスタイルですが、プラスメン通りに面する建物の一階は自由で見られます(入る時に記帳はしますが)。

20170613 Banglamphu 3

そして館内のこの部分にラッターナコシン島を囲うように造られた城壁や要塞の説明があるのです。その多くはAVシステムでの説明のみで、これが目的で来た(私のような)人以外は通り過ぎる所ですねぇ・・・

20170613 Banglamphu 4

そのAVシステムでの説明画面を本ブログでも今までよく使って来ました。特にラッターナコシン島が成長する過程がよく解る内容だからです。下の画像は城壁に造られた門の位置と名が記されています。

20170613 Banglamphu 5

20170606 Canal 1

そして城壁を造った時の様子も描かれています。レンガはその材料も限られていたので、廃墟となったアユタヤからも多く運ばれた事などが説明されています。いやぁ~興味深いですねぇ・・・

20170613 Banglamphu 6

さて、最後にバンコクとその周辺での博物館に関する過去のエントリーです。博物館は街歩きで絶対に外せないほど好きですねぇ・・・ 

これだけ行っている私のお勧めは空軍博物館です。兵器としてではなく、広大な敷地内で実際に触れたり乗ったり出来て航空ファンも子供も一日楽しめます。「世界でここだけ」の展示もあって、無料です(笑)

ジェッサダ・テクニック・ミュージアム(乗り物博物館)
ナショナル・メモリアル
バンコク水族館
花文化博物館
蓮ミュージアム
海軍博物館
タイ空軍博物館と航空公園
空軍博物館1
科学教育センター
王室御座船国立博物館
サイアム・ミュージアム
ラッタナーコシン博物館
国立博物館(ナショナル・ミュージアム)
バンコク・フォーク・ミュージアム
カムティエン・ハウス博物館
切手博物館

バンランプー博物館は小さな博物館ですし、本来の展示内容は城壁とは異なり館内ツアーでは触れられないこともあります。AVシステムの説明はタイ語・英語併記ですが、城壁ファンとしては是非寄りたい所です。

20170613 Map

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2017.06.13 | コメント(9) | バンコク街歩き

コメント

Re: いつもどうも有難うございます。

非表示設定でコメントを頂いています。

過分なお言葉を頂き恐縮しています。ありがとうございます。

世界遺産、これからも実際に訪れた所を紹介して行くつもりです。アンコールワットは超有名な所なので画像は月並みになるかと思い、そこへ行く途中で撮ったものを使いました。

こうした開発途上国を旅すると・・・貧しさとは?幸福とは?なども考えさせられる旅になります。もう若くないので無理な旅が出来ないのが残念ですねぇ~ その代わり、バンコクの庶民の暮らしがお伝えできればと思っています。

こうしたコメントを頂くと、継続への励みになります。ありがとうございます。

2017-06-14 水 12:53:26 | URL | ALSTER #- [ 編集 ]

こんにちは大阪在住のオカダです

シエムリエプへの道のことに触れられていたので黙っていられなくってコメントいたします
わたしが行ったときは2000年ごろちょうど雨期の真っ只中、パンクでのストップこそありませんでしたがひどい道中であったのは同じです。

当時の移動のオプションとしてはバスかピックアップ・トラックの二択で、とにかく道が悪いのでバスは止めろピックアップの助手席がベストという他の旅行者のアドバイスに従いその席を確保しましたがわたしにとってもWORST BUS TRAVEL EVERでありました。
道はほぼ水没してました。道路は道路沿いの水田と一体化してしまっておりデコボコに加えてどろどろぬるぬるで、車はいくら速く行こうにもノロノロ運転にしかなりません。

たまに乾いた道路があっても水たまりを超えた巨大な穴だらけでそれを避けながら走るピックアップの中で頭が天井に着きそうなほどでジャンプしていました。
まあでも車内のシートにちゃんと坐ってるわたしなどはマシなほう。ピックアップの荷台には10人以上のローカルなお客さんが鈴なりに乗っておったのですから。もうそれはそれはきゃあきゃあ悲鳴が…

道中は泥から抜け出せなくなって立ち往生の車やトラックが数えられないほど。置き去りのバスも見かけました。
その時はホントにピックアップ・トラックで行って良かったと胸を撫で下ろしました。それでも6~7時間は掛かったと思います。
私の場合はヴェトナムから陸路でタイへ抜ける途中であり片道だったのが唯一の救いでしたね。

その日アランヤプラテートからさらにバスでバンコック行きに乗ったのですが綺麗に舗装された高速道路に感激したものです。はるかに長い距離なのに3時間強で着くなんて、ああこれが文明であるかと。

さてとプラスメン砦ですがいつも定宿をとるバンランプーエリアで目と鼻の先なのにこれまでほとんど見てませんでした。それが現在残された砦の2つのうちの1つだったとは驚きです。今度バンコック行ったときは少し注意して見ておこうと思います。

2017-06-22 木 12:37:17 | URL | オカダ #- [ 編集 ]

Re: タイトルなし

オカダさん

コメントありがとうございます。

同じ時期(オカダさんが数年早いですね)にあの道で苦労された方がおられるのですね。
私は4月で乾季の終わり、一年で一番暑い時でしたが・・・雨季にあの道は相当の修行になりますねぇ~

実は・・・私は私のオリジナルプランはカンボジアからベトナムへバスで抜ける案だったのですが、すっかりくじけて戻ってしまいました(笑)

いやいや・・・今は絶対に出来ない旅です。

2017-06-22 木 18:07:28 | URL | ALSTER #- [ 編集 ]

こんにちは

15年くらい前、自分も同じルートでアンコールワットに行きました。
列車でアランヤプラテートまで行き、翌日、国境までソンテウ、歩いて国境を越えました。

カンボジアに入国したとたん、砂埃が舞い、殺伐とした雰囲気。
道端に立っているおじさんが”あっち”と指差す方向に行くとバス乗り場があり、2時間くらい待ってやっと来たのがボロいワンボックスカーで、アンコールワットに行くっぽい外国人が15~6人いて手配師みたいな人にいっせいに群がり自分はギリギリ乗れましたが、乗れない人も何人かいました。

そこから赤土の凸凹道を何時間か走ったところで車が故障?? 道端では地雷を探す人。

だんだん辺りは暗くなり、8時間くらいかかってシェムリアプに着いた時には真っ暗。
どこだか分からない真っ暗な所で車を降ろされたとたん客引きに囲まれ、”ここはどこだ!”怒る欧米人、あきらめて客引きについていく人、そんな中、客引きを振り払い遠くに見える明かりを目指して歩き出しました。

帰りも同じルートでタイ国境へ。タイに入国したらほっとしました。
アランヤプラテートからバスに乗ったら、あっという間にバンコクへ。

 みたいな事を思い出しました。


グーグルマップのストリートビューであの道を見てみましたが、今はきれいに舗装され、逆に今では体験できない旅でしたね。

2019-10-08 火 14:40:04 | URL | BW55 #- [ 編集 ]

Re: こんにちは

BW55さん

ご経験を読むと・・・自分の17年前の旅が鮮明に思い出されます。コメント、ありがとうございます。

アンコールワットも「人生で絶対に行くべき地である」事を確信した旅ですが、シェムリアプにたどり着き、そこからタイに入るまでの陸路は旅のだいご味?を身体全身で体感した忘れない旅です。

私も当時とは全く異なるカンボジア内の陸路をテレビ(経済番組で日系大手運送会社の陸路開発の話)で観たことがありますが、これからもあらゆる面でカンボジアの変化は加速される事でしょう。

いやぁ~、とにかく懐かしい・・・

2019-10-11 金 17:28:18 | URL | ALSTER #- [ 編集 ]

こんにちは

アンコールワットに行った翌年、バンコクから海沿いにラヨーン、トラート。国境を越え、シアヌークビル、プノンペン、サイゴン...ハノイまで行きました。  こっちのルートも修行のレベルが高く、カンボジア国境を越えてすぐの大きな川には橋が架かっていましたが、そこから先は未舗装の凸凹道&川には橋が無く渡し舟。 (この道も今は舗装され、川には橋が架かっていますね。)  ベトナムは舗装されていましたが砂っぽい凸凹道で、夜行バスでサイゴンからハノイまで。 今思い出しても厳しい修行でしたが、楽しい修行でもありました。

今日のカンボジアやベトナムの国や街の発展、人々の生活の変化はすごいですね。
もし戦争が無かったら、どれくらい発展していたことでしょう。

2019-10-15 火 14:37:14 | URL | BW55 #- [ 編集 ]

Re: こんにちは

BW55 さん

コメントありがとうございます(返信が遅れてすいません)。

私も陸路でベトナムへ入るルートを(18年前の在住時に)何度も考えていました。シェムリアップまでは経験があるルートで、その後はプノンペンに行ってメコン川沿いに(出来たら船で)ベトナムに入るルートですが、長い休みを得ることが出来ずに未挑戦で当時の在住を終えました。

アメリカ在住時の2012年に陸路でタイからラオスに旅行した時、バスで隣り合ったベトナム商人からヴィエンチャンからハノイへ入るルートを教えてもらいましたが、この時はアメリカから呼び戻され断念しました。

私的には挑戦できなかった未練が残るベトナムルートです。後に修行の旅は諦めてバンコクから空路でお気楽な旅行をしましたが(笑)

いやぁ~、そんな事まで思い出させて頂いたコメントです。ありがとうございます。

2019-10-19 土 15:24:52 | URL | ALSTER #- [ 編集 ]

こんにちは

自分もこれ以降タイ~ベトナム間は飛行機を利用しています。
飛行機だと楽チンなのと、タイ~ベトナム間の飛行機の料金とカンボジアのビザ+バスの料金がほぼ変わらないからです。
カンボジアがビザなしOKになったら、またバスで行こうかな?!

2019-11-13 水 13:22:44 | URL | bw55 #- [ 編集 ]

Re: こんにちは

bw55さん

コメントありがとうございます。

私は何となくですが、もうアジアの旅には出かけないように思えます(涙)

2019-11-14 木 17:10:07 | URL | ALSTER #- [ 編集 ]

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Author:ALSTER
 
ALSTER(アルスター) 深川生まれの江戸っ子。アジア・ヨーロッパ・アメリカなどで海外在住28年超。55歳で日本企業を早期定年退職後アメリカで現地採用され2014年末退職。その後3年半タイでロングステイ。90年代前半からパソコン通信・PC改造・ホームページ運用を行い世界中からアクセス。そんな趣味から海外アクセス術、旅先通信本などの出版にも関わる。ヨーロッパ、北米、東南アジアの国々はほとんど訪れ、旅行にお酒・食べ歩き大好き人間です。

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