543n番 バンコク不完全バスガイド

2017年6月23日

これはバンコク路線バスについてのエントリーです。主旨は「バンコク不完全バスガイド序章」に書いてありますが、路線案内だけではなく、周辺の見所などを書いています。バンコクっ子と同じ目線で街を行くショートトリップ、路線バスの旅です。

バンコク路線バスは同じ番号でも短区間運転や枝線もあり、直営と委託会社、バスの種類別、行きと帰りルートが異なるのは普通です。また変更も多く交通事情や運転手の気分でも変わります。私自身も早朝深夜など全ての時間帯での運行を知る事は出来ません。ですからこれはいつまで経っても不完全バスガイド、路線の概略ぐらいにお考えください。

しかしエントリーするのは私自身が終点から始発まで、行き帰りを全て実際に乗った記録です。実際に乗っていない路線はエントリーしません。

路線番号順のインデックスを作っています。このブログ画面左にある「カテゴリー」から「バンコク路線バス・番号別インデックス」を選ぶと、目次のように番号順表示されます。

また、入門編「路線バスの初歩」、そして「ご質問専用室」も作ってあります。どこで質問してよいか分からない時、バスでの行き方、バスに限らバンコクの公共交通機関に関するなら何でも構いません。ご利用下さい。ブログ画面左にある「カテゴリー」からアクセス出来ます。


基本情報

バンケーン・バス車庫Bang Khen Bus depot~ パホンヨーティン通りPhahon Yothin ~ ラチャヨーティーンRatchayothin ~ ラチャダピセーク通りRatchadaphisek ~ ウォン・サワン通りWong Sawang ~ ピブーンソンクラム通りPibulsongklam ~ ノンタブリ船着場Nonthaburi Pier

Bus543n Map

バンコク北西のンタブリー県ノンタブリー船着場から、ドンムアン空港南のバンケーンまでの路線です。

路線番号に「n」全角英数字でエヌのnと入力しましたが、実際はこれに似たタイ文字の「鶏のコー」です。アルファベットでの「A」で、543Aと言った意味になります。本線543番はバンケーン・バス車庫から反対方向のラムルッカ地区に向かい路線です。

本数は本線543番より少なくて25~30分に一本程度のイメージです。


バス車種

直営エアコンバス・青色
     Bus543n


ルート周辺

出発はバンケーン・バス車庫です。歩く人にとってはアクセスが難しい所にあるバス車庫ですが、この車庫はパホンヨーティン通りに面していて、車庫内での乗降も可能です。

Bang Khen Bus Terminal

Bus543n BangKhen

バンケーン車庫を出るとバスはいったん反対の方向に北上し、ラックシー・ロータリーで一周しUターンしてパホンヨーティン通りを南下します。このロータリー近くには大きく白い仏塔が印象的な「ワット・プラシーマハタトゥ Wat Prasri Mahadhat Worawihan」があります。

Wat Prasri Mahadhat Worawihan

パホンヨーティン通りがラムイントラ通りと交差するのが「ウォンウィエン・ラックシー(ラックシー・ロータリー)」と呼ばれれる大きなロータリー式交差点です。中央にはラックシー記念塔「The Fifth Constitution Monument (Lak Si Monument)」があるのですが、訳すると「5番目の憲法記念碑」ですが詳細不明です(汗)

Lak Si Monument 2017 Apr 1

パホンヨーティン通りは現在BTSスクムビット線モーチット駅からの延伸工事中です。全ての延伸工事区間はエントリー済みですが、この区間は「BTSモーチット駅先延伸部を歩く5 庶民の街に近づく工事」で詳細を書いています。どうもロータリー内に「N17 ワット・プラシーマハタトゥ駅 Wat Prasri Mahadhat Worawihan」が出来そうですね。

Lak Si Monument 2017 Apr 2

Bus543n LakSi

バンケーン車庫を出発してラックシー・ロータリーでUターン。バス車庫前を通り過ぎると2017年にオープンしたばかりの「バーン・バンケーンBann bang Khen」前を通ります。ここは町中に古市場(百年市場)風に造った店が集まる所です。

20170609 Baan 2

バーンバンケーンの中は二つに分けられていて、道路沿いが上記の様に食堂などが並ぶ建物。そして奥は有料部分になっていてチケット(20バーツ)を買って画像下のゲートから入り、百年市場にありそうなお店を再現していて、昔の学校の教室、薬屋、電気屋、駄菓子屋などが見られます。

20170609 Baan 6

この後バスが走るパホンヨーティン通りは軍関係の施設が続きます。そんな中でスィーパトゥム大学バーンケン・キャンパス前を通ります。

Bus543n Phahon Yothin

Sripatum University

上の画像で見難いのですが、大学ロゴがピンク色の蓮の花になっています。なぜかこの辺りはピンク色が多く、大学裏にあるバンブア運河(ラップラオ運河の北)沿いのワット・バンブアはど派手なピンク色に染まったお寺です。

Jun17 BangBua 1

カセート交差点を直進しますが、この交差点西側はカセサート大学バンケーンキャンパスです。チュラロンコン、タマサートに次いで3番目に歴史のある国立大学です。なお、2017年6月時点ではカセート交差点がBTS工事で直進出来ず、いったん左折してからUターンして交差点に戻り再度左折します。

Kasetsart University

このカセサート大学のキャンパス内なのか分かりませんが、大学横でカセート交差点の北西角にあるのが「バンコク・アクアリウム(水族館)Bangkok Aquarium」。淡水魚に関しての貴重な研究が行われているようです。

Jun23 Aquarium 4

カセート交差点を過ぎると軍隊や国の機関が少なくなり、ラチャヨーティ交差点までは下町的雰囲気を色濃く残しています。通りから一歩離れると住宅街になり細い路地が入り組んでいます。その中で庶民の暮らしを支えている市場がバンケーン市場です。

Bang Khen Market 1

パホンヨーティン通りとラチャダピセーク通りの交差点の手前にあるのが「メジャー・シネプレックス・ラチャヨーティンMajor Cineplex Ratchayothin」です。メジャーはこの辺りでは人気の商業施設です。まぁ、今となってはちょっと古い感じがするのですが・・・

July03 Major 1

July03 Major 2

Bus543n Ratchayothin 1

ラチャヨーティンの交差点はBTS高架を通すために従来あった陸橋を2017年初めに撤去しました。その工事の関係で現在(2017年6月)交差点内右左折が全ての方向で出来ません。その為に543n番は右折したいのですが出来ずに、反対へ左折してUターンして交差点に戻ります。また、この交差点角にはエレファント・タワーがあります。

Bus543n Ratchayothin 2

この後バスはラチャダピセーク通りを西へ向かいますが、タイ国鉄北・東北本線を跨ぐ陸橋を越えて少し西へ行くと通り名がウォン・サワン通りとなります。そして2016年に開業したMRTパープルラインの「PP14 ウォン・サワン駅WongSawang」前を通ります。

Wong Sawang ST 2017Jun

ウォン・サワン通りがチャオプラヤー川を渡る手前のラマ7世橋東側のジャンクションでバスは方向を変え、ピブーンソンクラム通りへと入ります。この時に橋の下を通りますが、現在はSRTライトレッドライン、高速道路の橋もすぐ横で建設中で4本の橋が並ぶ大変忙しい所です(笑)

Rama7 Bridges 2016 Sep

ラマ7世橋の隣には鉄道専用橋がありこの橋は昔ラマ6世橋と呼ばれていましたが後に鉄道専用橋になった橋です。その隣に新ラマ6世橋が日本の援助もあって作られ、その後ラマ7世橋と命名されました。「チャオプラヤー名橋奇覧⑪ラマ7世橋」で詳細を書いています。

20170203 Rama7_2

バスはピブーンソンクラム通りでチャオプラヤー川東側をノンタブリー船着場まで北上します。途中、純白の大きな仏塔が印象的なお寺「ワット・ケーマー・ピラターラームWat Khema Phirataram」前を通ります。

Bus543n Pibulsongklam

Wat KhemaPhirataram

バスがピブーンソンクラム通りからプラチャラット通りへ左折して入り(画像下)、直進すれば突き当りがノンタブリー船着場です。ここを通る全てのバス路線が往復とも船着場へ入るわけではなく厄介ですが、543n番はただ船着場に行ってUターンするだけなので簡単です。

Bus543n Nonthaburi 1

またこの交差点角がノンタブリー市場でこの周辺で最も混む市場でしょう。ノンタブリーの渡し船を見ていても市場帰りの人を多く見かけます。この市場がエネルギッシュな町の中心です。

Nonthaburi Market 2016AUG

Bus543n Nonthaburi 2

船着場ではUターンするだけで基本的に乗降できません。終点のバス停はUターン後の少し先です。ノンタブリー船着場はチャオプラヤー・エクスプレス・ボートの日中の終点になり、周辺はいつも大変な賑わいです。

Nonthaburi Pier 2016AUG

船着場のすぐ前には「ノンタブリ県旧庁舎Nonthaburi's Old Provincial Hall」があって、一部はノンタブリー・ミュージアムになっています。ラマ6世時代の貴重な建物ですが、痛みが目立ち保存が待たれます。

Nonthaburi Museum 2016AUG

また船着場から渡し船(3バーツ)で対岸に渡り、徒歩15分(超裏道の近道なので近くエントリーします)で「チャルーム・カンチャナピセーク公園Chaloem Kanchanaphisek Park」へ行けます。この公園はチャオプラヤー川に面した大変美しい所で、私的公園ベスト3に必ず入ります。「ぶらり散策ノンタブリー④ 私的ベスト3に入る公園」に詳しく書いています。

Chaloem Kanchanaphisek Park 2016SEP

東岸の船着場に戻り真っすぐ東に向かうと左に「ノンベーカリー」、地元のパン屋さんですがケーキが人気でいつも混雑しています。種類が多くて安いので人気があります。最近は私もここへ行けば買って帰るようになりました。このそばのバス停が往路の終点で復路の起点となります。

Nonthaburi Bakery 2016AUG

Bus543n Nonthaburi 3

ノンべカリーのすぐ横の短い路地奥がノンタブリー県刑務所で、面会の人が時間になると多く待っています。実は、その北側は「バンクワン刑務所Bangwang Central Prison」で重罪受刑者用の刑務所です(入口は別で離れています)。

Bangkwang Prison 2016Aug

ノンタブリー船着場周辺は道路も狭く大変混雑しているので、船着場でUターン後にバスはそのまま復路となってバンケーンまで戻ります。

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2017.06.23 | コメント(0) | バンコク路線バス

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ALSTER(アルスター) 東京深川出身。アジア・ヨーロッパ・アメリカなど海外在住28年超。55歳で日本企業を早期定年退職後アメリカで現地採用され2014年末退職。その後タイでロングステイし2018年帰国。90年代前半からパソコン通信・PC改造・ホームページ運用を行い世界中からアクセス。そんな趣味から海外アクセス術、旅先通信本などの出版にも関わる。ヨーロッパ、北米、東南アジアの国々はほとんど訪れ、旅行にお酒・食べ歩き大好き人間です。

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