前国王崩御後9か月 今の王宮周辺は

前国王が2016年10月13日に崩御されて9か月が過ぎました。日数にすると277日でしょうか、バンコクで町を歩く限り黒服の方達が目立つ事がなくなってずいぶん経つような気がします。

崩御直後は黒い服どころか黒い生地を求めて大騒ぎだった町だったのですが・・・

20170718 Cloth 1

20170718 Cloth 2

2016年12月にワチラロンコン新国王が即位され、2017年1月末にはタイ仏教の大きな節目の百日の仏教儀式が行われた辺りから徐々に町の色が変わって来たように思えます。

今は王宮エリアに行かない限り、喪服姿どころか黒い服を着る人も少なくなっています。町で多く見かけた黒白の幕は取り外されたか、汚れで灰色の濃淡幕になってしまっています。プミポン前国王の大きな遺影を掲げた所も少なくなりました。

20170718 Cloth 3

本ブログでは街歩きをする中で、そんな庶民の暮らし、街の変化を見続けて以下のようにエントリーを続けて来ました。

ちなみに私はブログでニュースねたを一切扱いません。特にタイでのニュースリリースはバンコクから屋台廃止、歩道バイク走行禁止など笑っちゃうものが多くそれらを鵜呑みして拡散するメディアやネットも情けなく思えてなりません。どんな報道がされていたか分かりませんが、自分自身の目で見て歩いて来た実経験のみを書いています。

第12回目「前国王崩御100日以後の王宮周辺
第11回目「崩御後8週間後のバンコク② 王宮周辺エリアの現状
第10回目「崩御後8週間後のバンコク① 今の王宮エリアは
第9回目「崩御後5週間後のバンコク、今の王宮エリアと交通事情
第8回目「崩御後4週間のバンコク、三大衣料品市場を回る
第7回目「崩御後3週間のバンコク、今の王宮エリアは?
第6回目「崩御後2週間のバンコク、観光地の今は?
第5回目「国王崩御後11日間のバンコク、変わる黒服と上京する人々
第4回目「国王崩御後210時間のバンコク、すごい事になった10月22日の王宮前
第3回目「国王崩御後117時間のバンコク②、王宮に集まる人々
第2回目「国王崩御後117時間のバンコク①、王宮エリアは?街は?
第1回目「国王崩御後53時間のバンコク、交通機関、街、市場、夜市は?

このように前国王崩御で揺れ動いた人々と街ですが、過去9か月間で言えば最も印象深かった時が3回ほどありました。

最初は崩御直後に王宮エリアに行った時です。まだ一般弔問を受け付けていない時で、悲報を聞き少しでも亡き国王に近づきたいと駆け付けた人々ばかりでした。

20161021 Palace 16

20161019 Palace 1

やがて王宮エリアに多くの人が集まるようになりました。まだこの時は一般弔問が許されていない時です。

悲しみの中で敬愛する国王が眠る地に少しでも近づきたいのでしょうか? 眠り続ける国王の近くで弔意を表したいのでしょうか?・・・

20161021 Palace 1

国王の死を悲しむ人が王宮前に集まっているので、とにかくそこへ行ってみる・・・人が集まれば物売りが集まる。集まった人達を無下に出来ずにテントや移動トイレを用意し食事も配られ、あまりの人の多さに臨時の無料バスも手配する。

20161021 Palace 3

国王崩御で呆然としていた若者たちが王宮広場に集まった人達へのボランティアを始め、資産家が物資を提供する・・・水、食料、お菓子にアイスまで配られ、それらが報道されまた人が集まる。言葉は適切ではありませんが、競うあうようなボランティアにも見えました。

20161021 Palace 7

この時期が一番混沌としていた王宮エリアです。たくさんの人が同じ色の服を着て集まり・・・不思議と高揚感みたいなものを感じ、悲しみや悲壮感を人々の顔からは読み取れませんでした。

もちろん全てが普通ではなく、ここに集まる一般人も王宮や政府側も・・・そのほとんどの人が経験した事がない事態に直面していた時です。

20161023 Palace 10

そして混沌のピークが10月22日でした。私はチャオプラヤー反対側のトンブリーから人の波にもまれながら王宮近くにたどり着きました。そこからは人の流れに逆らえず漂うように王宮広場に流されてしまいました。それで始まったのが国王賛歌の集会でした。

20161023 Palace 13

ピンクラオ橋は人の流れが途絶える事はなく、ラチャダムヌン・クランの大通りも人で埋め尽くされました。なんだかバンコク中から王宮広場に向かいたい人が集まって来ているような・・・そんな日でした。

20161023 Palace 16

20161023 Palace 17

その後、一般弔問が来る側も受ける側も組織化されて来て、徐々に王宮エリア全体が落ち着いて来ました。今は王宮広場周辺どころか、弔問者とボランティアがおられるのは広場内だけです。

そんな今の王宮エリア、比較的涼しかった先日7月15日にぐるっと回ってみました。遠目でも大きな変化が見られるのは2カ所です。

一つは王宮広場内に建設中の火葬場が外観的にはかなり仕上がって来ました。建設が始まって塔が目立っていたのですが、その周囲にかなり広い建物が造られています。数日にわたる儀式が行われるためでしょう。

中まで見る事は出来なかったのが残念ですが火葬場が出来るあたりの王宮広場の変化を追ってみましょう

崩御以前
Grand Place

崩御直後(周囲にテントが張られているぐらいです)
20161021 Palace 18

崩御一か月(芝がなくなり、広場内多くにテントが張られています)
20170718 SL 1

現在(広場に入れないのが残念ですが)
20170718 SL 2

そして、もう一つの変化がラチャダムヌン・ナイ通りがワット・プラケオに突き当たる所(バンコク守護柱前)にあった「ピンクの象の像Pink Elephant Statue」がきれいさっぱりに撤去されていました。全く痕跡を残さず以前からそこには何も無かったようにです。

BEFORE
20170718 SL 3

AFTER
20170718 SL 4

撤去した理由が知りたいのですが・・・目の前で行われる火葬の儀式に相応しくないのでしょうか? まさかねぇ~ 長年王宮前にあったものですし、象はタイの人々には信仰や親しいものですし、ピンク色は亡きプミポン国王縁の色ですしねぇ~ なぜ??

さて、王宮エリアの交通規制ですがまだ前回紹介した内容と同じです。画像下で赤は完全規制で黄色は一方通行にしています。観光の方でワットプラケオに入る方はターチャン(船着場)東の「C」のセキュリティー・チェックポイントを通るのが一番早いです。

20161118 Map-SL

王宮エリアを訪れる観光の方々ですが、特に7月はヨーロッパ諸国がヴァケーション時期なので中国人ツアーと混じって目立っていました。

20170718 SL 5

20170718 SL 6

そんな観光の方達と真逆に暑さの中でじっと耐えながら弔問を待つ人々の列はまだ続いています。一時は王宮広場を何重かに取り巻いていたのですが、今はぐるっと一回り程度です。もっとも午前中早くはもっと多くの方々が待たれているのだと思いますが・・・ 

20170718 SL 7

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本当にお疲れさまです。きっと大型バスで地方から来られた方々だと思います。帰りも十分に気を付けてお戻りください。

王宮を一周したら、王宮の東側にあるサナーム・チャイ通りに面した王宮のお立ち台みたいな建物があるのですが、そこが工事中でした。現国王は即位したものの戴冠式などまだなので、何か儀式に関係あるのかも知れません。

20170718 SL 9

さて、前国王の火葬の儀は亡くなられて1年後の10月に行われるはずです。数日間の儀式で国民の休日にもなるでしょう。

このシリーズも王宮エリアが元の姿を取り戻すまで続けたいものです。

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2017.07.17 | コメント(6) | タイ生活

コメント

前国王の火葬の儀

こんにちは。
10月の末ですが、雨季の終わり時期で天気が気になります。大勢の国民がバンコクに集まるので雨が降らないことを願っています。

2017-07-17 月 06:19:04 | URL | kou61 #- [ 編集 ]

Re: 前国王の火葬の儀

kou61さん

コメントありがとうございます。

そう言えば、昨年10月の前国王崩御直後ですが、大勢の人が土砂降りの中でじっと耐えていたのを思い出しました。
10月末・・・雨季の終わりごろですが、まだ雨は降るでしょうねぇ・・・

2017-07-17 月 11:05:23 | URL | ALSTER #- [ 編集 ]

ピンクの象

王宮前のピンクの象はいなくなってしまったんですね
3月に行った時はみかけたので、どのタイミングでなくなってしまったのでしょう
残念です(´・_・`)

2017-07-17 月 21:14:03 | URL | Arya #- [ 編集 ]

Re: ピンクの象

Aryaさん

コメントありがとうございます。

いつなんでしょうねぇ~ 
あの場所は昨年10月からバスが通っていないので、私も最後に見たのは今年2月でした(汗)

そして・・・どこへ行ったのでしょう?? 壊したとは思えないので、どこかに仮置きしているとは思うのですが・・・
どうやって運んだのかも興味があります。少し調べてみますね。

2017-07-17 月 21:33:40 | URL | ALSTER #- [ 編集 ]

1年間の服喪

こんばんは。
私は昨年10月の連休にバンコクに来て、その3日後に国王崩御のニュースに驚きました。その頃からタイ移住の準備に入っていたので、少し不安を感じたのを覚えています。現地の情報を知りたくて、こちらのブログも時々見せていただくようになりました。

私は現在大学で日本語を教えていて、国立大学のため公務員扱いです。ということで10月まではずっと全身黒い服を着ています。完全な喪服でなくてもよく、黒のポロシャツにスカートでOKです。でもタイ人の先生方はまだ喪服っぽいワンピース姿が多いです。
また近くに警察と郵便局があり、そのためかまだまだ黒い服の人が多いです。特に朝の通勤時間は目立ちます。
銀行とかも必ず黒服のようです。そのため以外に市内の通勤時間帯は黒服のほうが多いような気がします。

2017-07-18 火 19:50:58 | URL | Nakko #- [ 編集 ]

Re: 1年間の服喪

Nakkoさん

コメントありがとうございます。

そうですね。公務員の方々は1年間喪に服している最中ですね。
私が学校関係やイミグレーション以外のお役所に縁遠いから、その事を忘れていました。

市内と言うのはバンコク都心部の事かと思いますが、そこも縁遠いですがそうなのですね・・・
銀行も必ず喪服とお聞きして、驚きました。今度、銀行の通勤時に見てみましょう。

2017-07-18 火 20:56:37 | URL | ALSTER #- [ 編集 ]

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プロフィール

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Author:ALSTER
 
ALSTER(アルスター) 深川生まれの江戸っ子。アジア・ヨーロッパ・アメリカなどで海外在住27年超。55歳で日本企業を早期定年退職後アメリカで現地採用。2014年末に退職し、現在タイでロングステイ中。90年代前半からパソコン通信・PC改造・ホームページ運用を行い世界中からアクセス。そんな趣味から海外アクセス術、旅先通信本などの出版にも関わる。ヨーロッパ、北米、東南アジアの国々はほとんど訪れ、旅行にお酒・食べ歩き大好き人間です。

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