トンブリー王朝の面影を探し25 バンコクノイ散策②

トンブリー王朝の面影を探しての街歩き、中心部であった旧王宮エリアと城壁跡を離れてバンコクヤイ運河とバンコクノイ運河沿いを歩いています。

前回はトンブリー駅からバーンブ地域と呼ばれるエリアを訪ね、古い薬局や梁が無い特徴的な造りのワット・トン市場(ライカーン市場)にも行って、この地域の特徴について書きました。

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興味深い所が多いトンブリー地区でも、このバンコクノイ運河沿いの「バーンブ地域Ban Bu Community」は特に好奇心を刺激してくれます。

それは、地域の特徴が最も現れている「カンノンヒーンKhan Long Hin(Stone Polished Bronze BowlsとかStone Finished Bowls)」と呼ばれるブロンズ製(青銅)の職人集団が住んでいた事でしょう。

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現地の説明板に寄ると、アユタヤから移り住んだカンノンヒーンの職人集団はバーンブ地域でその仕事を再開したそうです。当時このエリアのほとんどの家々にブロンズを作る仕事場(工場)があったと記されています。

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それが現在は一か所だけ残っていて、ブロンズ工房の「Jiam Saeng Sajja Bronze Factory」がまだ活動を続けています。そこへ向かいましょう。

まずバーンブ地域の中心となっているワット・トン市場から運河に沿うように細い路地を東に向かいます。

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非常に狭いエリアなので1~2分も歩くとブロンズ工房に着きます。まるで迷路のような路地奥ですので、意識して歩かないと通り過ぎてしまいます。

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実はこのエリアは2006年1月に火事で35軒が焼けています。この工場も完全に焼け落ちたと聞いたのですが、火災後に活動を再開したようです。ただ、私が訪れた時は工場の作業自体は行われていませんでした。

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たまたまお休みだったのか、ブロンズを作る工程がここでは行われていないのかは分かりません。ただ、行程の説明は現場のパネル板にあったので興味深く学ばせていただきました。

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全て手作業で作られるブロンズですが、現場でのパネル説明を簡単にまとめると次のような工程になります。日本語訳は私が勝手に推測した内容も含むので専門家が見ればおかしいのかも知れませんが、ご勘弁を。

1、Heating and knocking(加熱と叩き)
2、Shaping up(整形)
3、Lathe(旋盤)
4、Filingh(やすり仕上げ)
5、Polishing(磨き)
6、Final Shine(光沢だし)

いずれにしても暑いタイで熱を使っての作業をするには、過酷過ぎる環境ですねぇ~ 実際に作業が行われていたとしても、とても私には見続けられなかったでしょう(汗)

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工場内に冷房が効いた事務所があってブロンズ製品が展示されていました。中に入って見せて頂いていたのですが、ガイドに連れられたドイツ人ご婦人方が来訪されました。こうしたブロンズにご興味があるのか、いくつか買いそうな雰囲気です。上客の対応に忙しくなったので私は退散しましたが、出来れば価格を聞きたかったものです・・・

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さて、路地に戻って・・・さらに路地を東に向かいます。後でGoogleMapsを見ましたが、地図になっていない路地です。私は知らない地で方向感覚と脳内地図を頼りに手ぶらで歩く日々なので、(野犬とどんな所でも走るバイク以外は)不安はありませんが、スマホや地図が無いと歩けない方は要注意です。

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路地の中で今度は「バーンブ・コレクション・ステンレスBan Bu Collection Stainless」なる建物がありました。閉まっていたのでコレクションを展示しているのか、工房なのかは分かりません。

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例によって説明板を読むと・・・ここも以前はカンノンヒーンの工場だったそうです。それが第2次世界大戦後にカンノンヒーンの技術を使い、材料をブロンズからステンレスにして製品を作ったそうです。日本語だと何と言うのか?「打ち出し」でしょうか?ハンマーで叩きながら製品を作り出す手法のようです。

さらに路地をチャオプラヤー川がある東に向かってあるくと、今度はこの路地の似合わない近代的?な建物が現れました。「バーンブ・パビリオンBan Bu Pavilion」です。パビリオンとは仮設建築物の意味があり、展示館などにも使われるのですが、ここは外から見る限り(この地区ではお洒落な)集合住宅のようです。

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ここの説明板は何度読んでも具体的な事が書いていないので、中身がないのですが・・・バンコクでは大富豪がこうしたパビリオンを建てて貧しい人達を住まわせる事がよくあるそうです。お寺に関してとか、財産の価値を上げる等の説明がありますが、私には理解できませんでした。こうしたパビリオンがこのバーンブ地区には多く、ここもその一つのようです。

読解力がなくて、うまく説明できずに、すいません。

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路地の中を歩けば1分毎に色々現れる狭いエリアですが、さらに東に向かい歩きます。路地の中では狭い空ですが、少し開けた所でトンブリー機関車整備所の給水塔が見えました。そろそろ路地を抜けそうですねぇ~

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路地を抜けた所が「トンブリー機関車整備場Thonburi Locomotive Garage」でした。路地側から行くと突然目の前に現れる感じです。画像下で右が路地の入口です。

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長くなったので、また次回に続きます。次回はトンブリー機関車整備所から始めますが・・・いよいよこのシリーズも終わりに近づいてきました。

20180327 Map

最後に、「トンブリー王朝の面影を探し」シーリーズの今までのエントリーは次の通りです。

トンブリー王朝の面影を探し1 その中核と歴史
トンブリー王朝の面影を探し2 城壁跡を歩く 南側
トンブリー王朝の面影を探し3 城壁跡を歩く 中央部
トンブリー王朝の面影を探し4 城壁跡を歩く 北側-1
トンブリー王朝の面影を探し5 城壁跡を歩く 北側-2
トンブリー王朝の面影を探し6 城壁跡内
トンブリー王朝の面影を探し7 次回予告と新たな気付き
トンブリー王朝の面影を探し8 傭兵達に与えた地グディ・ジーン
トンブリー王朝の面影を探し9 ポルトガル縁の地
トンブリー王朝の面影を探し10 モスリム地区-1
トンブリー王朝の面影を探し11 モスリム地区-2
トンブリー王朝の面影を探し12 タークシン王が眠る寺
トンブリー王朝の面影を探し13 王を支えた猛将が眠る寺
トンブリー王朝の面影を探し14 タラート・プルー
トンブリー王朝の面影を探し15 非常に印象的な二寺
トンブリー王朝の面影を探し16 ワット・パクナム
トンブリー王朝の面影を探し17 バーンルアン水上マーケット
トンブリー王朝の面影を探し18 バーン・シンラピン
トンブリー王朝の面影を探し19 路地歩きが楽しいエリア
トンブリー王朝の面影を探し20 バンコクヤイ運河の終端
トンブリー王朝の面影を探し21 チャックプラ運河
トンブリー王朝の面影を探し22 バンコクノイ博物館
トンブリー王朝の面影を探し23 ワット・スワンナラム
トンブリー王朝の面影を探し24 バンコクノイ散策①

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2018.03.27 | コメント(0) | バンコク街歩き

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プロフィール

ALSTER

Author:ALSTER
 
ALSTER(アルスター) 深川生まれの江戸っ子。アジア・ヨーロッパ・アメリカなどで海外在住28年超。55歳で日本企業を早期定年退職後アメリカで現地採用され2014年末退職。その後3年半タイでロングステイ。90年代前半からパソコン通信・PC改造・ホームページ運用を行い世界中からアクセス。そんな趣味から海外アクセス術、旅先通信本などの出版にも関わる。ヨーロッパ、北米、東南アジアの国々はほとんど訪れ、旅行にお酒・食べ歩き大好き人間です。

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