こんな所に日本製蒸気機関車が@映画博物館

数日前(2018年3月28日)ですが、BMTA(バンコク大量輸送公社)管轄路線バスにおいて新型車両が実運行に投入された事を確認しました。

Bu138New Mochit

現在は以下の7路線への投入ですが、投入台数が一番多いのは138番でほとんど切り換えたように思えます。一方、141番は10台と車両の一部が切り換えられた印象です。

 20 ターディンデーン~プラサムットヂェーディ 15台
 21 ワット・クサーン~チュラロンコーン大学 15台
 76 サメーダム~ルンピニー公園 10台
105 マハーチャイ・ムアンマイ市場~ウォンウィエンヤイ 25台
138 プラプラデーン~北バスターミナル 30台
140 サメーダム~ラマ2世通り~戦勝記念塔 25台
141 サメーダム~サイアム(MBK) 10台

「上海申龍客車(通称;申龍)」製の車両で、一年以上前ですが489台中第一回納入87台と第2回納入99台がアセアン製(マレーシア)とならずに差し押さえられた過去を持つ車両と同型です。その時は長く荷揚げされた車両はレムチャバンなどで野ざらしになっていましたが、その後どうなったのか?

その差し押さえされた車両か別車両なのか?までは分かりませんが、同型車両は本年2018年1月にBMTA管轄ではない新たな民営化路線としてR26E番ですでに使われています。

Bus R26E Outside

すでに何度もこの車両に乗っていますが、私的には好きな車両ではないのでこの車両が増えるのはちょっと・・・

嫌いな理由はサスペンションが硬過ぎるのと座席数が少なく、またその座席も全て位置が良くない事です。バリアフリー(それ自体は当然良い事ですが)を意識し過ぎての変な造りなったのだと思います。

この民営化新路線は2018年1月にR26E番と同時にY70E番もスタートする予定だったのですが、その時に車両が1台しかなくて営業開始出来ませんでした。1ヶ月以上経った2018年3月になってやっと通常運航になり、前回その全容をエントリーしたばかりです。

BusY70E Mochit

このY70E番の車両は私的には気に入っているのですが、ミニバスで21席がぎっしりと設置されているので立ち席が出るとどうなるのか? いずれにしても新型車両が多く投入されるのは歓迎です。

さて、前置き話はこれぐらいで本題に入りましょう。

この民営化新路線であるY70E番に何度か乗ったので、久しぶりにバンコク都西のナコーンパトム県サーラーヤーに行く事になりました。

その時に、今まで全く気付かなかった事に出合ったのです。それが今回のお題の「映画博物館Thai Film Museum」です。

20180331 Film Museum 1

ここは前もって情報を得て意識して行かないと・・・なかなか気付かないですねぇ~ 2016年にすぐ前を何度か歩いてはいるのですが(汗) 近くのラーチャモンコン工科大学関係者か私のようにバスの終点まで乗りたい人以外には用はないし、周囲は殺風景な郊外の幹線道路沿いそのものですから。

20180331 Film Museum 2

画像上の白く曲線が特徴のビルがある敷地が「ラーチャモンコン工科大学ラッターナコシン校サーラーヤー・キャンパスRajamangala University of Technology」で、ここが路線バスY70E番515番サーラーヤー~戦勝記念塔)の起点(終点)になります。この大学入口の北300mが映画博物館入口です。

20180331 Film Museum 3

画像上のように見て分かるような施設の入り口がなく、あらためて見ても何かのお店の駐車場みたいな感じがします。ただ・・・よく見れば、絶対に私が素通り出来ないアレが見えていますねぇ~(笑)

20180331 Film Museum 4

そのアレとは・・・日本製蒸気機関車C56の「C56 47」が映画のセットのように置かれているのです。C56は戦前の1935~1939年に日本で160両生産された小型軽量の蒸気機関車です。

Film Museum 182

1941年末に軍事供出されて90両 (C56 1~90) がタイとビルマに送られ、あの有名な「泰緬鉄道Thai-Burma Railway」の主力機関車として使われました。運転台横には738と番号が記されていますが、46両がタイ国鉄700形 (701 - 746) として登録されています。

20180331 Film Museum 6

映画「線上に架ける橋」で有名になりカンチャナブリーへご旅行される日本人も多いかと思うのですが、泰緬鉄道はビルマ戦線への物資輸送の為に戦時中の1942年に建設開始した多くの不幸な話がある鉄道です。

20180331 Film Museum 5

戦局悪化の中での難工事に連合国捕虜も含めて人海戦術で強引に建設され1943年の完成です。しかし、完成後も何度も爆撃を受け私的にはこの鉄路とそこを走った蒸気機関車には悲しい思いがどうしてもしてしまいます。ここでは映画博物館らしくシネマ駅の設定で駅舎もセットになっていますねぇ~

20180331 Film Museum 7

C56に関して興味深い話があります。タイに送られ無事戦後を迎えたC56の中で2両が日本へ戻されました。C56 31は靖国神社の遊就館で静態保存されていますが、出征帰還の機関車ですね。そしてC56 44は大井川鐵道で動態保存されていますが・・・「きかんしゃジェームス号」になっちゃいました(汗) (画像下は大井川鐵道サイトから拝借です)

SLC56 181

タイではここ以外にバンコク中央駅ことファランポーン駅にも静態保存されています。中央駅を出た列車で進行方向左を見ているとホームを離れてすぐ見えるはずです。12番線の先で歩いても見に行けます。これはC56 16(タイでは714)ですねぇ~

SLC56 182

また泰緬鉄道の起点駅だったバンコクノイ駅(今はありません)近くのトンブリー機関車整備所には2両が動態保存されています。画像下は他の機関車の後方なので見難いですが、C56 15(713)です。煙(たぶん蒸気かな)が出ている気がしますが・・・

SLC56 183

まだまだタイの蒸気機関車に関しては裏話があって、映画博物館にあるC56 47は以前エカマイの科学教育センター敷地内に放置されていた蒸気機関車に思えるのです(未確認)。「科学教育センター」にも書いていますが、3年前に行ってその時無かったので館内事務所で尋ねたのですが、『数年前に列車関係はナコーンパトムへ移動した。詳細は知らない』と言われていました。

C56でも日本製でもありませんが、このサーラーヤーからソンテウで行ける乗物博物館ことJesada Technik Museumにも古い蒸気機関車が放置されています。日本製蒸気機関車がタイで使われる以前はドイツ製が主だったようですが、ドイツ・ハノーファーの蒸気機関の会社Hanomag製です。「ナコーンパトム⑥野犬が守るYS-11国産旅客機」からたどれます。

SLC 184

乗物好きな方はこうした古い蒸気機関車を訪ねてナコーンパトムへ行くのも良いかも知れません。

さて話を映画博物館に戻しましょう(汗)

敷地内は映画撮影のセットのようになっています。また街角に映画に関係した人々をモチーフとした像があります。映画通なら(私は映画を観るのが好きなだけ)きっと謂れがお分かりでしょう。

Filum Museum 181

20180331 Film Museum 8

中の説明を読むと「タイ王国文化省芸術局The Fine Arts Department」の下部組織として「フイルム・アーカイブFilm Archive」は1984年に設立されたそうです。組織名から想像するにタイ映画の保存活用が目的だったのでしょう。それがサーラーヤーに移されたのが1990年だそうです。

20180331 Film Museum 9

20180331 Film Museum 10

サーラーヤーに移された後に「タイ・フイルム・ミュージアムThai Film Museum」となったようですが、今の姿になったのはそれほど昔の事ではないでしょう。

20180331 Film Museum 12

敷地内には平日も入れますが、中の施設は土日祝以外は入れない部分もあります。私は平日に行きましたが、敷地内で結婚式もあって建物内部にはほとんど入れませんでした。また、実際に観客を入れて映写される映画もあるようです。きっとそれを楽しみな方もおられるのでしょう。

20180331 Film Museum 11

さて行き方ですが、以下の路線バスでアクセス可能です。お勧めは本数が多い515番で余計な所を通らず、ルート上の渋滞発生も戦勝記念塔周辺だけなので70~90分で戦勝記念塔から行けるでしょう。23バーツです。

モーチット駅から民営化新路線Y70Eは本数が若干少ないですが高速経由なので乗車時間は最短でこれもお勧めです。45バーツです。

エアコン車は行先を告げますが『サーラーヤー』と何度か言えば通じるはずです。

 84n サーラーヤー~BTSバンワー駅~ウォンウィエンヤイ
124 サーラーヤー~新南バスターミナル~王宮広場
388 サーラーヤー~パークレット
515 サーラーヤー~新南バスターミナル~戦勝記念塔
547 サーラーヤー~ペッカセーム通り~ラマ3世橋~ルンピニー公園
Y70E サーラーヤー~新南バスターミナル~高速経由~モーチット駅

20180331 Map 2

20180331 Map 1

さて、バンコク都とその周辺県の多くの博物館を訪れていますが、過去の博物館だけのエントリーは以下の通りです。

バンコクノイ博物館
グディ・ジーン博物館
バンランプー博物館
ジェッサダ・テクニック・ミュージアム(乗り物博物館)
ナショナル・メモリアル
バンコク水族館
花文化博物館
蓮ミュージアム
海軍博物館
タイ空軍博物館と航空公園
空軍博物館1
科学教育センター
王室御座船国立博物館
サイアム・ミュージアム
ラッタナーコシン博物館
国立博物館(ナショナル・ミュージアム)
バンコク・フォーク・ミュージアム
カムティエン・ハウス博物館
切手博物館

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2018.03.31 | コメント(4) | 博物館・パーク等

コメント

バンカイヤオにある船寺院への行き方

ALSTER様
初めまして。毎日楽しく熟読させて頂いております。
大変唐突ですが、昨年の10月頃に触れられたバンカイヤオ地区にある船寺院について行き方をお教えして頂きたくコメントしました。
6月に4日間、カオサン通りに滞在予定です。頻発516・127番バスは何度も乗車しており、ワットタキアンやバンブアトーンの中国寺院、WESTGATE、サイ・ノイにも行った事があり多少の土地勘はあります。グーグルマップでバンカイヤオの界隈を散々調べたのですが辿り着けません。おおまかな場所でも結構ですのでご教示下さい。宜しくお願い致します。

2018-03-31 土 19:16:51 | URL | ataki #- [ 編集 ]

Re: バンカイヤオにある船寺院への行き方

atakiさん

ご質問の件ですが、確かに数か月前に予告編として船の形をしたお寺の画像を載せた事があります。そしてコメントでスレッドを交わした事も覚えていますが、私の書き方が間違っていたかも知れませんが、バンヤイカオではなくそこまでの過程で出合ったお寺です。

私の勘違いかも知れないので確認しますが、http://alsterusa.blog.fc2.com/blog-entry-1350.html で『私が見た中では最大の船の寺院』として乗せた画像のお寺だと仮定して話を進めます。もし違うならお手間をかけますが、教えてください。

このお寺はバンヤイカオではなく、バンコクノイ運河の最北端あたりにある「ワット・チャローWat Chalo」です。GoogleMapsでの座標は「13.806186, 100.476636」ですので、ご確認下さい。

行き方ですが、公共交通ですがソンテウだけになるのでかなり厄介です。

1、まずノンタブリー船着場が近くのノンタブリー市場からソンテウ1024番(バンブアトン行き)に乗ってラマ5世橋を渡り、「ナコンインNakhon In」通りと「バンクルアイ・サイノイBang Kruai Sai Noi」通りとの交差点角にあるTESCO Lotusで降ります。

あるいはBMTA管轄路線バス63番か114番がラマ5世橋バス車庫に行く途中にUターンする交差点でもあるので、(営業運行区間外かと思いますが)そこで降ろしてくれるように頼んでも良いです。ラマ5世橋を渡った後に「Uターン、ロータス」で通じるかと思います。私は何度かそうしていますが確約は出来ません。

なお、ラマ5世橋までチャオプラヤー・エキスプレスのオレンジ旗船でも良いかと思います。この場合はソンテウがナコーンイン通りでラマ5世橋を渡って来るので、ラマ5世橋下の船着場から道路側道の先まで歩かなくてはなりません。300~400mはあったように記憶しています。

2、上記交差点でバンクルアイ・サイノイ通り上のTESCO Lotus側が起点となっている緑のソンテウ1010番に乗ります。あるいはバンブアトンから来る青と白の1003番でも構いません。要はバンクルアイ・サイノイ通りを南に向かいたいのです。

3、ソンテウがバンクルアイ運河を渡った直後で降ります。ソンテウ進行方向右側がお寺です。通りからも大きな船形のお寺が見えます。

ソンテウ乗車のご経験がない場合は、またご質問ください。

本ブログでエントリー予定ですが、該当シリーズがなかなか進まず、エントリーが遅れていてすいません。あと数週間以内にはエントリーする予定なので、それもご覧になって下さい。ご出発までには間に合うかと思います。

またご質問頂いた皆さんにお願いしていますが、結果がどうなったのか知るまでずっと心配していますので、行っても都合が合わず行かなくても結果を教えて頂けると大変嬉しいです。回答は一生懸命真摯にしていますが、質問だけして回答を得たら、それっきり・・・の方が相変わらず多くて、参っています。

2018-03-31 土 21:04:59 | URL | ALSTER #- [ 編集 ]

ALSTER様
大変丁寧な回答ありがとうございます。先程座標からグーグルマップで所在地を確認しました。カオサンから516でサイタイカオへそこからモタサイで40バーツ位でしょうか?ヘタレな行き方ですが、お許し下さい。6/9-6/13まで滞在します。KIX-DMK往復AirAsiaX利用で19800円でした。アドオンは無しです。本当に安く行けて幸せです。また投稿させて頂きます。この度はありがとうございました。

2018-04-02 月 17:46:26 | URL | ataki #- [ 編集 ]

Re: タイトルなし

atakiさん

路線バスを使った場合の記載はすでに回答していますが、別な方法としてカオサンから向かうとしたら最短はプラスメン砦の前を通る3番、33番、64番でサムセン通りとラチャウィティ通りとの交差点近くで降りて、 ラチャウィティ通りを走る515番か539番のバスでクルントン橋を渡りSRTバーンバムル駅近くで降りてタクシーかモタサイで行くのが考えられます(私がカオサンに居るならそうするかも)。

ただし、バーンバムル駅辺りのタクシーやモタサイが目的地を知っているようには私は思えません。そこで(また私ならですが)バーンバムル駅裏側(北側)のThoet Phrakiat通りまで歩き、その通り内でタクシーに乗り、まっすぐ北に2㎞ほど行かせます。料金は41か43バーツかと思います。

かなり上級者向けの内容なので、GoogleMpasで私が言わんとしている事を事前に確認すると良いかと思います。

また、いずれにしてもかなり厄介な場所なので、ご出発前までにはエントリーするブログ本文でも出来る限り詳しく書くようにします。

2018-04-02 月 19:43:29 | URL | ALSTER #- [ 編集 ]

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Author:ALSTER
 
ALSTER(アルスター) 深川生まれの江戸っ子。アジア・ヨーロッパ・アメリカなどで海外在住28年超。55歳で日本企業を早期定年退職後アメリカで現地採用され2014年末退職。その後3年半タイでロングステイ。90年代前半からパソコン通信・PC改造・ホームページ運用を行い世界中からアクセス。そんな趣味から海外アクセス術、旅先通信本などの出版にも関わる。ヨーロッパ、北米、東南アジアの国々はほとんど訪れ、旅行にお酒・食べ歩き大好き人間です。

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