チャオプラヤー元流を歩く⑥バンヤイ・カオ9寺巡り1

タイ中央部を南北に流れるチャオプラヤー川はタイの歴史、経済、文化、庶民の暮らしまで大きく影響を与えながらも、その流れを変えるショートカット「捷水路(しょうすいろ)」が多くの湾曲部に造られて今の姿は昔と異なります。

そのチャオプラヤー川の元の流れを追う事は、チャオプラヤー川左岸(東側)ラッターナコシン島の現チャクリー王朝、チャオプラヤー川右岸(西側)のトンブリー王朝、そしてアユタヤ王朝へと時代をも遡る事になります。

20180101 Wat 2

画像上はバンヤイ・カオ九寺のひとつ「ワット・プラーンルアン Wat Prang Luang」ですが、首都圏では珍しいクメール様式のトウモロコシ型の塔(プラーン)があります。

この「チャオプラヤー元流を歩く』シリーズは今回が第6回で、今までのエントリーは以下の通りです。

第1回「チャオプラヤー元流を歩く①序章
第2回「チャオプラヤー元流を歩く②カトリック教会歴史地区
第3回「チャオプラヤー元流を歩く③ バンクルアイと船形の寺
第4回「チャオプラヤー元流を歩く④オームノン運河
第5回「チャオプラヤー元流を歩く⑤水上マーケットと運河沿いの時計台

前回は運河沿いに時計台があるワット・ボートボンとその周辺を紹介し、水上マーケットで賑わうワット・タキアンを通り帰りました。

20180609 Om Non 19

そして別な日に出直したわけですが、その出直しを始めたのがワット・プラーンルアンです。アウターリングことカンチャナピセーク通りの「ワット・プラーンルアン通り」(Google MapsだとWatsangwornpimonpaiboonとなっていますが、現地での表示はWat Prang Luang Rd.です)のパクソイから徒歩12分で、バス停がパクソイ近くにあるのでこのシリーズでは交通便利な所と言えます。

20180712Map 2

20180712 PL 1

多くの方にとって一番簡単なアクセス方法は、MRTパープルライン「タラート・バンヤイ駅 Talat Bang Yai」で降りて「セントラルプラザ・ウエストゲート Central Plaza WestGate」前のバス停から路線バス127番177番388番516番に乗る事です。

20180712 PL 2

大幹線道路カンチャナピセーク通りからワット・プラーンルアン通りに入り、真っすぐ東に行った突き当りがワット・プラーンルアンです。

20180712 PL 4

現地説明板によると建立がアユタヤ王朝を興したウートン王の時代だそうです。昔はワット・ルアンと呼ばれていたそうですが、(ここからは私の想像ですが)このエリアでは大変存在感があるトウモロコシ型の塔(プラーン)からワット・プラーンルアンになったのではと・・・

20180712 PL 5

そのプラーンの前にある仏堂の基壇が古そうですが、かなり修復したものと見えます。昔はこの上が本堂だったと思われますが、今はオームノン運河沿いに新しい本堂が建っています。

20180712 PL 3

ウートン王(在位1351年 - 1369年)だと14世紀半ばなので、当時チャオプラヤー川本流沿いに建てられたお寺になります。

20180712 PL 6

そのチャオプラヤー川元流であるオームノン運河を上流に向かって数分歩けば「ワット・アンパワン Wat Ampawan」で、ここもバンヤイ・カオ九寺のひとつです。

20180712 Ampawan 1

現地での説明板が英語だけ藪の中で謂れが分かりません。仏塔や周辺事情からアユタヤ後期の建立と思われ17世紀半ばから18世紀前半の間でしょうか。

20180712 Ampawan 2

そうなると現在の本流でノンタブリー船着場前の捷水路が掘られたのが1636年なので、このお寺が建てられた時代が目の前を流れるチャオプラヤーが本流から元流へと変わった頃となります。

20180712 Ampawan 3

ワット・アンパワンで見られる大きな特徴が高床式書院です。この書院の建物は美しく隣接すると小さな僧房(あるいは倉庫)の下に水路が引かれています。

20180712 Ampawan 4

書院の下はネズミ避けから知れませんが、直接この水路でオームノン運河と行き来出来るようになっています。私が見た時は托鉢用の小舟が舫われていました。

20180712 Ampawan 5

20180101 Wat 4

ところでタイでは一日で9カ所のお寺をお参りする「九寺巡り」の習慣があり、BMTA路線バスの中でもその日帰りツアーの広告をよく見かけています。日本だと七福神巡りのような感覚でご利益と庶民のちょっとしたレジャーを兼ねるようなイメージです。

20180712 Ampawan 6

普通は9カ所のお寺が決まっているわけでないのですが、バンヤイカオでは画像上のように「バンヤイ・カオ9寺巡り」として以下のお寺を決めています(上の画像と同じ順番で記しました)。

ワット・ピクングーン Wat Pikul Ngoen วัดพิกุลเงิน
ワット・コンカー Wat Kongkha วัดคงคา
ワット・プラーンルアン Wat Prang Luang วัดปรางค์หลวง
ワット・アンパワン Wat Ampawan วัดอัมพวัน
ワット・ラットプラコーンタムWat Rat Prakhong Tham วัดราษฎร์ประคองธรรม
ワット・サオトンヒン Wat Sao Thong Hin วัดเสาธงหิน
ワット・イン Wat In วัดอินทร์
ワット・サケー Wat Sakae วัดสะแก
ワット・スワンケーオ Wat Suan Kaew วัดสวนแก้ว

長くなりました。次回に続きます。

20180712Map 1

広告等一切なく、ブログ・ランキングも参加していないブログです。このすぐ右下の「コメント」をクリックしてお気軽にコメントを頂けたら幸いです。なお、ご質問は大歓迎で一生懸命お答えしますが、それが役に立ったのか?立たなかったのか?など後でご一報下さい。

2018.07.12 | コメント(0) | タイ・トラベル

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

«  | ホーム |  »

FC2Ad

プロフィール

ALSTER

Author:ALSTER
 
ALSTER(アルスター) 深川生まれの江戸っ子。アジア・ヨーロッパ・アメリカなどで海外在住28年超。55歳で日本企業を早期定年退職後アメリカで現地採用され2014年末退職。その後3年半タイでロングステイ。90年代前半からパソコン通信・PC改造・ホームページ運用を行い世界中からアクセス。そんな趣味から海外アクセス術、旅先通信本などの出版にも関わる。ヨーロッパ、北米、東南アジアの国々はほとんど訪れ、旅行にお酒・食べ歩き大好き人間です。

FCカウンター

QRコード

QR