タイのクメール遺跡を巡る④ ピーマイ遺跡

現チャックリー王朝(1782年 - 現在)からトンブリー王朝(1767年 - 1782年)、そしてアユタヤ王朝(1351年 - 1767年)にスコータイ王朝(1240年頃 - 1438年)へと、チャオプラヤーからピン川へと流れを遡ると共に歴史に思いを馳せる旅をずっと続けています。

現在まで以下のようなタイの王朝に関連したシリーズがあります。

「アユタヤへの道、アユタヤの歩き方(仮称・エントリー予定)」
スコータイ王朝要塞都市カンペーンペット(アップ中で最新エントリー)
チャオプラヤー元流を歩く(アップ中で現時点最新エントリー)
トンブリー王朝の面影を探し 全27回
チャックリー王朝首都防衛城壁を歩く 全8回
チャックリー王朝首都防衛要塞を行く 全5回

そんな旅の中で13世紀以前になると、現在のカンボジアを中心に栄えたクメール王朝の影響をタイ各地で強く感じていました。画像下はムアンタム遺跡です。

20180602 Muang Tam

クメール遺跡はカンボジアのアンコールワットが有名で昔に苦労して行った事がありますが、タイの各地にも点在しています。特にカンボジア国境に近いイーサンと呼ばれるタイ東北部に多く、大きな寺院だけでなく森林や田畑に埋もれるような遺跡も入れたら、おそらく何百もあると思います。

その中で今回はタイにあるクメール遺跡の中ではベーシックな所を巡りました。いつも「ガイドブックやネットに書かれているような所は避ける」と言いながらも、バンコク周辺を離れたら・・・情けないです(汗)

20180721 Phimai 1

本シリーズの今までのエントリーは以下の通りです。

第1回「タイのクメール遺跡を巡る① 序章
第2回「タイのクメール遺跡を巡る② バンコク~コラート
第3回「タイのクメール遺跡を巡る③ コラート~ピーマイ

さて、前回はコラートから「ピーマイ遺跡(プラサート・ピーマイ) Prasat Phimai」がある「ピーマイ歴史公園 Phimai Histrical Park」まで路線バスで移動して来ました。バスを降りた時計台から徒歩2~3分で歴史公園入口で、時刻は午後3時を過ぎたばかりです。

20180721 Phimai 2

外国人入場料100バーツを支払って中へ入ります。現地の説明板や頂いた資料には記載がありませんでしたが、南南東を正面に(南北の軸から)少し傾いた(私的推測で)200m×300mの長方形をしています。

20180721 Phimai 3

この方向いた軸を真っすぐ南南東に伸ばすと・・・多少ズレがありますが、アンコールワットがあるカンボジア・シェムリアップに繋がるように思えます。寺院はそこに向けられて建てられた事は想像に容易い事です。

20180721 Map

この後に行くパノムルン遺跡も上の地図のようにこのライン上にありますねぇ~ 意図したものなのか分かりませんが、きっと何らかの意味を持つのでしょう。まぁ、こうした事は旅の後でブログを書くのに地図など整理して気が付いた事ですが・・・

20180721 Phimai 6

20180721 Phimai 4

規模はアンコールワットと比べようもありませんが、その基本的な構造は同じように思えます。他のクメール遺跡と比べての事ですが、タイでは最もアンコールワットに似ているのではないかと思いました。

20180721 Phimai 5

20180721 Phimai 7

現地説明板によると遺跡の大部分が11世紀~12世紀にかけて建てられたそうです。日本だと平安時代から鎌倉時代へと変わる頃で、「いいくにつくろう鎌倉幕府」と覚えた1192年にはピーマイ遺跡の完成形が見られたのではないでしょうか。

20180629 Phimai 1

20180629 Phimai 2

また、アンコールワットが着工したのが12世紀前半で完成が12世紀末と言われていますので、ピーマイで寺院を設計し建てた人々が完成を前にアンコールワットへ移り、そこであの巨大寺院を建てた説にも頷けます。

20180721 Phimai 8

そんな事を思いながら遺跡の中を歩きました。そしてさらに思ったのは「なぜ今までここに来なかったのか」と言う事です。もっと早く何度も来られたはずですが、バンコクからだと遠いような不便なような気がしたし、行っても(すでにアンコールワットを見ているのだから)大した事はないだろう・・・そう思っていたのです。

20180721 Phimai 10

20180721 Phimai 11

この時もバンコクの北バスターミナルを朝8時15分発で出発し、途中コラートでホテルに寄ってから地方路線バスで午後3時着でしたので、そのままコラートの第2バスターミナルで素直に乗り換えれば午後2時着は十分に可能だったはず。地方路線バスはピーマイで降りたらすぐに歴史公園ですから、午後4時か5時まで遺跡を見てもバンコク北バスターミナルには午後10時か11時には帰れるでしょう。

20180721 Phimai 12

20180721 Phimai 13

コラートでの乗り換えは同じバスターミナル内、ピーマイ現地での移動も徒歩数分と簡単で迷いようが無いので、ちょっと朝早く起きて夜遅くの帰りならバンコクからの日帰りで十分に楽しめる所だったのですねぇ~ それも全て快適にバスの公共交通機関利用だけです。

20180721 Phimai 14

そんな風に初めて行った地で今まで来なかった事を後悔するぐらい見応えがありました。少しでも遺跡やタイの歴史に興味があれば行くべき地でしょう。そしてアンコールワットにすでに行ったか行く予定の人にとっても興味深いはずです。

20180721 Phimai 15

有名観光地なので遺跡内を事細かく書くのは本ブログでは避ける事にしますが、1時間半ほどゆっくり中を見て、ずいぶん以前に行ったアンコールワットを思い出しながら十分に楽しみました。

20180721 Phimai 9

次回はコラートに戻り、少しコラート市内を歩きます。

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2018.07.29 | コメント(2) | タイ・トラベル

コメント

お久しぶりです

ALSTERさん、いつも楽しませていただいています。
最近、出張やら何やらいろいろ重なってここを見る余裕が無く、久々に覗いたら何と、日本に帰国されていたのですね。

しかし、読んでいなかった分を一気に読んでみたら、まだまだタイ情報は続きそうで一安心です。
最近はバンコクを離れた街の記事が多く、タイの田舎好きの私は一層楽しく読ませていただいています。
田舎はけっこうあちこち訪れている方ですが、ALSTERさんの記事を見たら、また行きたくなりました。
これからも実用的な記事を楽しみにしています。

次はご家族ご一緒の訪タイでしょうか。その時はまた違った発見があるでしょうから、それも楽しみです。

では、お体ご自愛下さい。タイより暑い日本より。

2018-08-02 木 18:14:26 | URL | atii #IGaJ03P. [ 編集 ]

Re: お久しぶりです

atiiさん

コメントありがとうございます。
また、承認や返信が大変遅れて申し訳ありません。

なかなかPCを前にする事が出来ずに日々流されていますが、タイでの書きたい事が山ほどあるので、体調が戻ればまた書き始めるかと思います。

いやぁ~ 本当にすいません。

2018-08-07 火 08:12:01 | URL | ALSTER #- [ 編集 ]

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プロフィール

ALSTER

Author:ALSTER
 
ALSTER(アルスター) 深川生まれの江戸っ子。アジア・ヨーロッパ・アメリカなどで海外在住28年超。55歳で日本企業を早期定年退職後アメリカで現地採用され2014年末退職。その後3年半タイでロングステイ。90年代前半からパソコン通信・PC改造・ホームページ運用を行い世界中からアクセス。そんな趣味から海外アクセス術、旅先通信本などの出版にも関わる。ヨーロッパ、北米、東南アジアの国々はほとんど訪れ、旅行にお酒・食べ歩き大好き人間です。

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