ワインの記憶:Oregon Willamette Valley/Lemelson Vineyards "Thea's Selection" 2006
ALSTERは自動車に使われる電子機器の設計に関係した時期があって、日米の自動車業界で使われたバーコード技術に関する特許問題のことを知っていました。特許関係の弁護士の方ならご存知であろう「レメルソン事件」です。
発明家レメルソンは基本特許を取得することでライセンス収入を得るビジネスを成立させた最初の人と言われ、数々の発明で巨万の富を得てその人生を終えているのですが、レメルソン・ヴィンヤーズ/Lemelson Vineyardsを設立したのはその息子さんのエリック/Eric Eemelsonで、(たぶん父親の富の一部が使われただろうが)1995年にオレゴン州の有名なウィラメット・バレー/Willamette Valleyに自らのVineyardsを持つことになる。2001年が初リリースとまだ若いヴィンヤーズながら、これからが楽しみな生産者であるのは間違いない。
ところでアメリカには元ロックン・ローラーとか、元弁護士、元レーサーなど挙げたらキリがない。成功して自らワイナリーを持つのがアメリカンドリームのひとつの形なのかも知れません。ALSTERにはまったく羨ましいと言うか、羨望のストーリーでもあります。
さて話しをワインに戻して、ALSTERは大のオレゴン・ピノのファンだが、そんなファンでも時には外してしまう事がある。まぁたまたま、このボトルの保存状態が悪かったのだろうし、日常飲みにしてはちょっと高めの値段もがっかり度を増したのだろう。残念ながら開けた直後から翌日の最後まで期待値には達しなかったワインです。本当はもっと魅力あるワインなのだろうが・・・
Lemelson Vineyardsはオーガニックな畑造りと先進的なワイン造りの工程を持つと言われているので、そんな事も影響したのかも知れない。
レメルソン・ヴィンヤーズ/Lemelson Vineyards "Thea's Selection"はエリックの母の名に由来するピノ・ノワールで、ALSTERは昨年秋にワインなどを主に扱うチェーン店で$40で購入。先月になって二日間に渡り飲んでみたが、前述の通り期待値には届かなかった残念なワインでした。
ALSTERの(勝手な)期待値はウィラメット・バレーのダンディー・ヒルズに代表されるフランス(ブルゴーニュ)的なピノを想像していたのですが、最初から全てが濃すぎるような印象でした。具体的にはまず最初にシナモン、そしてチェリーを感じられますが、それらがみなスモーキー過ぎるように感じたのです。もちろん、それが好きな人もいるでしょけど・・・
ダンディーのRed Hillsを含んだWillamette Valley内複数の自社畑のブドウを使用。2002年が一番評判が良いようで、また再挑戦が必要なワインです。
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2012.02.21 | コメント(0) | トラックバック(0) | ワイン