チャオプラヤー名橋奇覧⑦メモリアル橋

こんにちは。今日もアクセスありがとうございます。

12月12日、今朝のバンコク(の隅っこ)は晴れです。いやぁ~、昨日も良い天気でしたねぇ。昨日は久しぶりのお出かけでチャオプラヤー川上に居たのですが、川面を渡る風がとても気持がよかったです。

さて、映画「 君の名は。 」がヒットしているそうです。私は観ていませんがタイでも上映されたそうです。なんでもアニメだとか・・・アニメ映画と言えば「ドラえもんとのび太の冒険」と思てしまうのは昭和のど真ん中で生まれ育ったからでしょうか(汗)

そうなんだ・・・あの「君の名は」は今の時代にリメークされたのか・・・しかもアニメで!驚きとそんなの観たくもないなぁ~と正直思っていました。

話は変わって(笑) 昭和のど真ん中で生まれた私は高校を卒業するまで深川の実家(狭い借家)に住んでいましたが、お風呂が無かったので銭湯に行くのが日課でした。当時の深川は・・・父も兄もそうでしたが職人が多く住む町で、早い時間の銭湯はそんな職人さんが多く、湯が熱くても決して水を足さない『掟』がありました。誰もが真っ赤な体で我慢大会の銭湯です。

そんな銭湯が女湯はもちろん、男湯までガラガラになると伝説が残るラジオドラマがありました。昭和28年と言いますから私は生まれたばかりの頃の話ですが、「有楽町でのすれ違い」などなぜか記憶に残っているのはきっと映像化されたのでしょう。

その伝説のラジオドラマが「気の名は」なのですが・・・今のヒット映画「 君の名は。 」とはまったく違うと数日前に知りました(汗)

さて、銭湯がないタイでも放送が始まると街の人どころか、車も少なくなって渋滞も無くなったドラマがあったそうです。先の大戦時のドラマで、日本人将校とタイ女性の恋愛物語「クーカム」をご存知方も多いかと思います。

邦題は「メナムの残照」で英題は「Sunset at Chaophraya」ですが、邦題も良いのですが、英題も良いですねぇ~ チャオプラヤーの夕日・・・

20161209 River

何度もテレビや映画でこのドラマが映像化されましたが、私はトンチャイが小堀を演じた映画をだいぶ前に観た事があります。一番最近だと2013年の映画でしょうか、その映画の中でチャオプラヤー川に架かる橋が爆撃を受けるシーンがあります。

20161209 Movie

この橋が今日のお題「メモリアル橋 Memorial Bridge」です。

チャオプラヤー川に架かる橋と周辺を河口から順番に遡って紹介する「名橋奇覧シリーズ」の本題に入る前に、本シリーズのエントリー済みは以下の通りです。

チャオプラヤー名橋奇覧⑥ プラ・ポックラオ橋
チャオプラヤー名橋奇覧⑤ タクシン橋
チャオプラヤー名橋奇覧④ クルンテープ橋・ラマ3世橋
チャオプラヤー名橋奇覧③ ラマ9世橋
チャオプラヤー名橋奇覧②プミポン橋1&2
チャオプラヤー名橋奇覧①カンチャナピセーク橋

メモリアル橋 Memorial Bridge

メモリアル橋は前回エントリーのプラ・ポックラオ橋のすぐ横に架かり、バンコク中心部とトンブリー地区を結んでいます。

20161209 Bridge 2

20161209 Bridge 1

開通は1932年で、今は鉄道専用橋となっている旧ラマ6世橋の開通が1927年なので、メモリアル橋はチャオプラヤー川に架かった2番目の大橋となります。 「チャオプラヤー川で一番古い橋」との記載をネットで以前よく見た記憶がありますが、間違いです。

Memorial Bridge 2016Nov

開通の1932年はラマ1世がトンブリー王朝一代のタークシン王を廃し、チャオプラヤー川左岸(東側)に遷都してから150年です。その現チャクリー王朝150年を記念してラマ7世により架けられた橋です。その時の記念式典の様子をラマ7世博物館で見る事が出来ます。

20161209 OLD

チャクリー王朝150年の記念なのでメモリアル橋ですが、タイの方々はそんな風に呼んでいるわけではなく「サパーン・プット Saphan Phut」(プット橋)です。プッタヨートファー橋(Saphan Phra Phuttayotfa)の略で、ラマ1世の名プッタヨートファーチュラーロークから来ています。 それでなのかラマ1世橋との記載もどこかで読んで記憶があります。

20161209 Rama 1

そのラマ1世像が左岸で橋を背に、自らが築いた王宮があるラッターナコシン島を見つめています(実際は中華街の方角に思えるのは内緒です)。

20161209 Rama 1A

もちろん開通は1932年で、イギリスのDorman Long社による設計施行のようです。三角形に繋いだ構造を繰り返して桁を構成するトラス橋で、チャオプラヤー川に架かる古い橋によくある構造です。

20161209 Bridge 3

1980年に約42億円の円借款で補修が行われていますが、外務省資料だと住友建設やDorman Long社もかかわったようです。建設当初の設計図の一部がラマ7世博物館で見る事が出来ます

20161209 Drawing

跳ね橋式の可動橋ですが、今はそれが開く事はありません。この可動橋には面白い話があって、1951年の海軍将校によるクーデター未遂事件(マンハッタン反乱)の事です。ピブーン首相を拉致して乗せた日本製海防戦艦スリ・アユタヤはメモリアル橋が開かず下流へ行けず、まごまごしている間に砲撃されて沈没してしまいました。

Memorial Bridge OLD

その後他の船舶の航行に支障があるので解体されました。ちなみに姉妹艦トンブリの画像などはナショナル・メモリアルで見る事が出来ます(マンハッタン反乱は触れていませんが)。チャン島沖海戦でフランス艦と戦い被弾座礁して、その後練習艦となったようです。

20161209 Thonburi

話を戻しましょう(汗)

メモリアル橋はプラ・ポックラオ橋と同じで西側はプラチャーティポック通りPrajadhipokに繋がりますが、橋の右岸(西側)すぐにある「ワット・プラユーン・ウォンサワートWat Prayoon Wongsawas」の白い仏塔はチャオプラヤー川からもよく見えますね。

20161209 Bridge 4

20161209 Cedi 1

この仏塔は「プラ・ボロムマタート・マハ・チュディーPhra Borommathat Maha Chedi」でユネスコ文化遺産のアワードを受賞しているそうです。その詳細の説明が無いのでよく分かりませんが(汗)

20161209 Cedi 2

西側を少し上流へ向かうと、ポルトガル傭兵に与えられたと言われる地の中央にある「サンタクルーズ教会Santa Cruz Church」があります。

20161209 Church

橋の東側はトリペッ通りTri Phetに繋がりますが、左岸(東側)すぐにある「ワット・ラーチャブラナWat Ratchaburana Ratchaworawihan (Wat Liap)」境内には日本人納骨堂があって、日本人僧侶が堂守されています。

20161209 Wat

20161210 Wat JPN

橋の下にはチャオプラヤー・エクスプレスの「N6 サパーン・プット船着場Memorial Bridge Pier」があるのですが、長い間工事中で使われていませんでした。それが最近工事が終わり整備された船着場が姿を現しています。きっと近い将来にこの船着場にもチャオプラヤー・エクスプレスが停まるように思えます。

20161210 Memorial Pier

そして橋のすぐ下は夜になると「サパーン・プット・ナイトマーケットSaphan Phut Night Market」が開かれていたのですが、今もやっているのかは確認していません(汗)

20161209 Pak Khlong 2

また橋の上流側は深夜でも賑やかな花市場こと「パーククローン市場Pak Khlong Market」があります。バンコクの街角で売られている花を見ると、ここから来たのかなぁ~って思ってしまいます。

20161209 Pak Khlong 1

この橋の路線バスですが、すぐ隣のプラ・ポックラオ橋を通るバスが多くて、メモリアル橋を走るバスは少ないように思えます。把握しているのは以下のバスだけです。
6番(プラプラデーン~バンランプー)
9番(カンラプルック通り~SRTサムセン駅)

20161209 Bus6

また、メモリアル橋左岸(東側)の橋の下が以下のバスの起点・終点になっていて、多くのバスが路駐しています。
8番(サパーン・プット~バーンカピ)
73番(サパーン・プット~ホイクワン)

Bus 8-4

いかがでしょうか、さすがに歴史もあるしなかなか興味深い話も多くある橋です。周囲の散策も見どころたっぷりで全く飽きる事がありません。

2016 Map Memorial

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2016.12.12 | コメント(8) | バンコク街歩き

コメント

思うこと

いつも楽しく拝見いたしております。
情報量の多いレポートありがとうございます。こんなに多くのことを調べるのは大変なんでしょうね!なかなかできることではありませんよね。私も間も無くリタイア組です。タイに移り住んで記事のようなこと安易ですがネットで調べて現地へ行ってなど、やってみたいなと…しかし、日本でさえそんな事をしたことない私では企画倒れ間違い無いですね(笑)
君の名は。昭和のそれ、平成のアニメ、まだどちらも鑑賞しておりませんがこれをきっかけに観てみたいと思いました。
今思ったのですが、昭和の君の名はが誕生した同じ頃にゴジラ映画が誕生し、今年も君の名はとゴジラ映画がヒットしたのは偶然でしょうか、面白いですね。

2016-12-12 月 06:16:33 | URL | mai gen #ax1/xodI [ 編集 ]

Re: 思うこと

mai genさん

コメントありがとうございます。

シンゴジラって言うのですか・・・これも残念ながら観ていないのです(涙)どうもタイで上映されたのは映画館の看板で知っているのですが・・・ありがちなシリーズものと思ってスルーしてしまいました。悔やんでいますが(笑)

ネットの情報を容易に信用せずに距離を置いている変人なので・・・今回のメモリアル橋で使った話は「ラマ7世博物館」「ナショナル・メモリアル(戦没者慰霊館」に「海軍博物館」で学んだ事がほとんどです。唯一ネット情報を許している公式サイトの一つで「日本外務省」のODA情報は使っています。

それ以外は全て街歩きの中で学んだ事です。お寺の説明とか・・・
分からない事、知りたい事はバンコクにある複数の図書館で行くようにしています。図書館が好きなので(笑)

そうしないと出歩かなくなるし、好奇心を満足させる過程を楽しめなくなるからですが・・・・

mai genさんのように、ブログ内の情報量や質に気づかれる方は少ないと思います。
ありがとうございます。

2016-12-12 月 08:12:12 | URL | ALSTER #- [ 編集 ]

又若さもらいました

約50年前の時 東京に出て 寮から初めて小岩の6畳1間のアパート借り彼女と銭湯の時や コボリのドラマ知りませんが 私が生まれた時の時代にタイでは悲恋の恋の日本人だと思いますが 現在家の近くの店の人 名前覚えにくいのか コボリで通じます 何時までも 若さもらえ 有り難います

2016-12-12 月 10:07:06 | URL | ken #- [ 編集 ]

Re: 又若さもらいました

kenさん

いつもコメントありがとうございます。

いやぁ~ 本当にあるのですね! ちょと昔は日本人男性を「コボリ」と呼ぶタイの人がいたと聞いた事があります。

辛い戦争中のドラマではありますが、日本人青年将校を好意的に描いた作品で、今にも通じる(悪くない)日本人のイメージを作ったとも思えます。

このメモリアル橋、そしてチャオプラヤー川西側の海軍施設からトンブリー駅にかけて歩くと、この映画をいつも思い出します。

2016-12-12 月 12:57:48 | URL | ALSTER #- [ 編集 ]

君の名は

こんにちは。昨日 "君の名は"を映画館で観てきました。おじさんの私でもなかなか楽しめました。また新国王賛歌の映像も拝見することができました。コメント
は控えさせていただき。観客が日本人が多かったせいかエンドロールになっても席に座っている人が多かったのが印象的でした。

2016-12-12 月 13:28:57 | URL | オバカチ #- [ 編集 ]

Re: 君の名は

オバカチさん

コメントありがとうございます。

そうですか・・・まだやっているのですねぇ~ 観に行こうなぁ・・・
今月はスターウオーズを観る予定なのですが、月に2本の贅沢を許しましょうかねぇ(笑)

2016-12-12 月 13:40:25 | URL | ALSTER #- [ 編集 ]

君の名は

こんにちは。"君の名は"の上映期間はいくつかの映画館では今日まででしたよ。事前に再確認をおすすめします。
スターウォーズ、気になりますね。

2016-12-12 月 16:20:20 | URL | オバカチ #- [ 編集 ]

Re: 君の名は

オバカチさん

えっ! そうなのですか・・・
ちょっと残念ですねぇ~

日本に戻った時のDVDを楽しみにしましょう(笑)

いやぁ~ 教えていただき、ありがとうございます。

2016-12-12 月 16:28:19 | URL | ALSTER #- [ 編集 ]

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プロフィール

ALSTER

Author:ALSTER
 
ALSTER(アルスター) 深川生まれの江戸っ子。アジア・ヨーロッパ・アメリカなどで海外在住28年超。55歳で日本企業を早期定年退職後アメリカで現地採用され2014年末退職。その後3年半タイでロングステイ。90年代前半からパソコン通信・PC改造・ホームページ運用を行い世界中からアクセス。そんな趣味から海外アクセス術、旅先通信本などの出版にも関わる。ヨーロッパ、北米、東南アジアの国々はほとんど訪れ、旅行にお酒・食べ歩き大好き人間です。

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