首都防衛城壁を歩く(6)マハカーン砦

私は世界遺産ファンです(笑)大きな趣味としては「旅行と食」なのですが、旅先は美味しい物と世界遺産が目当ての事が多くあります。

同じ遺産でも自然遺産は興味がなくて、人が関わった記念物、建造物群、遺跡、文化的景観などの文化遺産が好奇心の対象なのです。その中でも遺跡を訪れるのは歴史を含めて大変面白く思っています。

さて、少し前に2017年の世界遺産登録が発表になりました。

福岡県の「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」など21件(内文化遺産18件)が新登録されたそうですが、その宗像・沖ノ島関連が日本語では『神宿る島』と称しているのですが、このままじゃぁ英語に出来ない(実は登録は英語名が正規登録です)だろう・・・と興味を持ったので、ユネスコの公式サイトを見てみました。画像は全てそこからの拝借です。

「Sacred Island of Okinoshima and Associated Sites in the Munakata Region」とありました。Sacredとは「神聖な」とか「宗教的な」の意味で、『神聖な沖の島と宗像地方の関連遺産』になるでしょうか。

20170719 Heritage 1

世界遺産となる事で注目され世界中で訪れたいと思う人が増えるのは間違いないでしょう。多くの観光客の中には守るべきマナーを考えもしない方々もいますので、世界遺産登録→観光客増加→経済的に潤うの図式だけで単純に喜んで良いものか・・・地元でない(まして日本に住んでいない)私ですら少々心配に思ってしまいます。

20170719 Heritage 2

本来は・・・地元の方達が静かに、脈々と受け継がれる伝統の中でこの島を守っていく・・・世界遺産にならなくても、そうした『神宿る島』があっても、それはそれであるべき姿に思える部分が少なからずあるのです。

数年後、沖ノ島の周囲は観光客を詰め込んだ船が行き交い、中には秘密裏に上陸して何かを持ち帰る外国人も出て来そうな気がしてなりません。


さて、今日の本題で「首都防衛要塞を行くSeason1」に続く「首都防衛城壁を歩くSeason2」シリーズ第6回目は「マハカーン砦Pom Mahakan」です。そして今までのエントリーは以下の通りです。

20170719 Mahakan 2

第1回目「プラスメン砦
第2回目「バンランプー博物館
第3回目「残された唯一の城壁
第4回目「パーンファー・リーラート橋
第5回目「ラマ7世博物館

前回まではラッターナコシン島を守るように周囲に造られた城壁跡をたどり、バンランプー運河をラチャダムヌン・クラン通りが越えるパーンファー・リーラート橋とラマ7世博物館に関して書きました。

マハカーン砦はそのラマ7世博物館前、パーンファー・リーラート橋の反対側にあって、18世紀後半から造られた首都防衛城壁に残された二つの砦の一つです(もう一つはプラスメン砦)。

Mahakan 2017JUL 1

城壁があったのはバンランプー運河沿いですが、マハカーン砦の前でバンランプー運河は「マハナーク運河Maha Nak Canal」(この運河の東はセンセープ運河です)と三叉路のように交わり、ラッターナコシン島の堀であるバンランプー運河は「ロップクルン運河Rop Krung Canal」(南でオンアーン運河Ong Ang Canal)と名を変えます。

20170707 Br 5

バスでも車でも徒歩でもパーンファー・リーラート橋を渡りながらこの砦を見た方は多いかと思います。

20170719 Mahakan 1

そして砦に続く城壁がマハチャイ通りMaha Chai沿いにあります。マハチャイ通りはマハカーン砦とワット・ラチャナダとの狭い間の通りなので、歩道スペースも無く人がすれ違うのも苦労するぐらいです。

20170719 Mahakan 3

そしてこの城壁とロップクルン運河の間(要は城壁内、砦内とも言えます)がタイのニュースでよく出て来る所です。バンコク都はここを公園として整備したいのですが、古くから住み着いている人々が立ち退きを拒否しているからです。

20170719 Mahakan 4

20170719 Mahakan 5

長い間対立していましたが、ニュースリリースだと今年2017年4月には撤去作業開始とあったのですが、実際はまだ(2017年7月現在)ほとんど手が付けられていません。砦のすぐ裏側もちょっと入るのに躊躇するような所のままです。

20170719 Mahakan 6

確かに古い測量地図をバンコク・シティー・ライブラリーで見ましたが、城壁内に家が建っています。この地図にはパーンファー・リーラート橋がありますが、船着場目の前でマハナーク運河に架かる「Mahatthai U-Thit橋」はありません。この橋は1914年に完成ですので、その前には家があり人々が生活していたわけですね。百年以上前の事です。

20170719 Mahakan 7

ちなみに「Mahatthai U-Thit橋」はパーンファー・リーラート船着場からワット・サケット(黄金の丘)に行くのに渡る小さな橋ですが、この橋も興味深いのですよねぇ~ いつかまたエントリー出来れば良いのですが・・・

20170719 Bridge

マハカーン砦に戻って、城壁内には多くの家と人々が住んでいますが、中の一部は立ち退き抵抗運動の拠点となっています。バリケード等ではなく文化的な価値を訴える内容で、コミュニティー・センターのような空間もあります。

20170719 Mahakan 8

20170719 Mahakan 9

いずれにしても時間の問題でここが公園化される事になるかとは思いますが、まだしばらくは時が必要でしょう。そして城壁内でのこんな暮らしがしばらくは続くのでしょう。

20170719 Mahakan 10

そして、城壁の端がここで見られます。私はレンガの積み方を見たかったのですが、洗濯物が前にあって・・・あまり見るのも嫌なので諦めました(笑)

20170719 Mahakan 11

この先も運河(堀)沿いに歩きますが、もう砦も城壁もありません。いずれにしてもチャオプラヤー川まで歩く事になります・・・

20170707 Map

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2017.07.20 | コメント(0) | バンコク街歩き

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ALSTER(アルスター) 東京深川出身。アジア・ヨーロッパ・アメリカなど海外在住28年超。55歳で日本企業を早期定年退職後アメリカで現地採用され2014年末退職。その後タイでロングステイし2018年帰国。90年代前半からパソコン通信・PC改造・ホームページ運用を行い世界中からアクセス。そんな趣味から海外アクセス術、旅先通信本などの出版にも関わる。ヨーロッパ、北米、東南アジアの国々はほとんど訪れ、旅行にお酒・食べ歩き大好き人間です。

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