あの話はどうなった? (7) BTS 謎の駅の正体1

タイで以前報じられた疑しげニュースが現在どうなっているか? そのニュース等から疑問や謎に迫ります。シリーズの7回目の今回もBTSの謎の駅に関係した話です。

前回「 BTS 謎の駅で不正料金」をエントリー直後にアクセス数が急に増えました。BTSに乗られた経験がある方で、不正に高く運賃を払っていた事にお気づきの方も多いのではないでしょうか? 

私もそうです(笑) 思わず在住時の手製家計簿を見てしまいました。乗り物の種類に限らず「どこからどこまででいくら」が全て書いてあります(笑) 基本バス派の私でも、戦勝記念塔駅~モーチット駅、サパーンタクシン駅~サイアム駅なんて乗っちゃうのですよねぇ~

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BTSは乗った距離に関係なく駅の数で料金が変わる料金体系。実体のない駅が路線図や料金表に記載されている。だから不当に料金が高くなる場合がある。それが私の指摘です。

料金が駅の数で決まると知っていれば、三つ先の駅に行くのになぜ四つ先の料金になるのだ!と誰もが実体のない駅を知り疑問に思うはずです。 少なくても私はずっとそう思ってBTSを(路線バスから)見ていました(笑)

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ところで、前回エントリーに『特に日本人が書いた場合は「運賃は距離によって変わる」みたいな記載が間違いなく多いはずです。間違いです(キッパリ)』と勢いで書いてしまいました。

心配になったので普段は避けている検索をしました。「バンコク BTS 料金」で検索したら、上位5つのサイト中3つのサイトが「料金は距離によって変わる」の記載がありました。そうですよねぇ~ 普通そう思っちゃう。でも、間違いです(キッパリ)

それらの記事のタイトルは「バンコクBTS完全ガイド!・・・」とか「バンコクのBTS利用ガイド・・・徹底解説」で、中にはセーナールアム駅があるかのように書いていたサイトもありました。こうしたサイトが多いと私が日ごろ思っていた通りでした。

それにタイトルが大袈裟なのもネットによくある手かと思います。完全○○、徹底○○、驚愕の○○、驚きの○○、大○○・・・などです。私は注意しているつもりですが、使っちゃっているかなぁ(汗)

ちなみに私が2018年までバンコクの路線バス全路線を往復・枝線・直営・委託別に全て実際に乗って書いた、このブログのメインだったシリーズは『バンコク路線バス不完全ガイド』でした(笑)

まぁ、大したことじゃないし悪意がないのは十分承知ですが、誰もがネットに自由に書ける時代です。読む側の知識や判断力が問われる時代なのかも知れません。

そうした力がない私はネットで調べるのは公式サイトだけ、ネット検索自体も出来る限り避けると決めて20年以上ですねぇ~ 

さて、まずはこのシリーズ今までのエントリーです。
(1) ニュースな私 & BRT
(2) どうするBRT & BTSのあれ
(3) どうするBTS サパーンタクシン駅
(4) タクシン橋の謎
(5) 45年前のマスタープラン
(6) BTS 謎の駅で不正料金

前回はBTSの料金面から実体のない謎の駅について書きました。今回はBTSの謎の駅はなぜ生じたのか? なぜシーロム線セントルイス駅だけ実体化したのか? セーナールアム駅は今後どうなるのか?など深堀をしてみましょう。

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画像上は私がタイでがんがんに街歩きを始めた2015年の路線図です。現在の路線図とは違いずいぶんと寂しいものかと思います。今回はシーロム線スックサー・ウィッタヤー駅改めセントルイス駅を深堀しましょう。

謎の駅S4の駅名変更

スックサー・ウィッタヤーは超高層ビルのマハナコンタワー近くのソイ名だったと思います。それに関して学校などもあったかと思います。それが分かり難いので新駅近くのセントルイス病院から駅名を変えたのは理解できます。

セントルイス病院(ストリートビューから)
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セントルイス病院はカトリック系病院で、ホームページによると1898年9月15日の創立だそうです。もう126年前で日本だと明治31年ですねぇ~

セントルイスって・・・アメリカ中西部はミシシッピ川とミズーリ川の合流点に位置する大きな都市で、私はアメリカ在住時からよく知っているので最初は「アメリカに由来する病院か~」なんて何も考えずに思っていたのですが、たぶんこれは間違っていると思っています。

西部へ向かう開拓者の出発点を記念してのゲートウェイアーチです
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ニューオーリンズなんか有名ですがミシシッピ川周辺はアメリカ開拓時代からフランスの植民地支配下にあり、セントルイスも同様です。その都市名はルイ9世に因んでサン・ルイ(英語だとセント・ルイス)と命名されたそうです。

バンコクのセントルイス病院(とお隣のセントルイス教会)はアメリカの地名からではなく、シャルトル聖パウロ修道女会に関係する由来かと(私が勝手に)思っています。フランス発祥のこの修道女会は18世紀にフランス政府の要請で五大陸への宣教に旅立ち、タイでは1898年が宣教の始まりなので、セントルイス病院の歴史そのものになるかと・・・

セントルイス病院のホームページを見て私が勝手に推測しているだけで、それ以外の知識は全く無いので間違っているかも知れません。結局、なぜセントルイスと名付けたのか分からないのですが(汗)

(セントルイス病院ホームページから)
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いつもですが話が脱線しました(汗) 話をBTSのセントルイス駅に戻しましょう。

謎の駅の実体化

BTSのセントルイス駅は2021年2月8日に開業したそうです。私はタイにいた2018年まで何十回もこの辺りを通りましたが、全く工事の気配すらなかったです。

それもそのはずで工事開始は2019年の5月だそうです。きっと基礎は将来に駅が出来る事を想定していたのでしょうが、それにしても(タイにしては)早いです。

この状態が2020年5月だそうです
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何度も計画を変えたあげく工事ができないで、にっちもさっちも行かないサパーンタクシン駅に比べたら・・・

元々、予定していたぐらいですから工事開始からあっという間に完成した感があります。電車運行を続けながらの工事だと思いますが、資料に記載がなくて分かりませんでした。

画像下2枚はストリートビューからですが、(ちょっと苦労して)工事前と工事後を同じ所でキャプチャーしました。

20240119BTS1.jpg

気のせいか駅部分の橋脚が駅でない区間に比べ大きいように思えます。当時は意識して見ていなかったので気付かなかったです。今となってはよく分かりませんねぇ~

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同じ所で駅が造られた後の画像です。「同じ所」と強調したのは、画像の左側(歩道側)に「AIA」の看板が見えるはずで、ここがAIAサトーンタワーです。AIAタイランドはタイ最大手の生命保険会社で本社は香港だったと思います。

セントルイス駅建設に際し、このAIAタイランドが大きく関与している事が分かっていますので、駅とAIAサトーンタワーの両方が写る画像を準備しました。

なぜ開業後20年経って駅建設?

さて、私が最初に不思議に思ったのは、BTS開業時からS4駅として予定しながら長く駅を造らずにいた理由と、それが約20年後にバタバタと急に駅を造った理由が分からないからです。

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そこで調べたBTSCの資料には、BTS建設時にここに駅を造る計画があったものの、建設期間中に駅周辺の環境(要は利用客数か)が見直された結果、駅建設には至らなかったともっともらしい事が書いてありました。

それが20年後に駅建設となったのは周辺環境(利用客)の変化もあるでしょうが、駅建設資金の半分をAIAグループから受けたのも大きな理由かと思います(個人の勝手な推測です)。

BTSグループとAIAグループ間で駅建設費用(9億バーツ)を50:50で負担する事が報じられていました。当然、AIAグループはAIAサトーンタワービルと駅を接続する権利も有し、設計コンセプト時から直結されています。

20240124BTS3.jpg

新駅がまるでAIAサトーンタワーありきで設計されたように見えるは私だけでしょうか。

都市型高架鉄道の駅と商業施設のアクセス道なら解りますが、駅自体の建設費用半分を鉄道業でない民間企業が負担するのが一般的だとは私には思えないのですが、この辺りの報道はいくら探しても見つかりませんでした。

一方、駅開業時の報道に多く見られた「セントルイス病院へのアクセスが便利になった」は確かにそうですが、直結されているわけでなく、それまでの最寄り駅スラサック駅に比べて170m短くなっただけです。

結論はよく分かりませんが、AIAの出資がBTS開業後20年経っての駅建設に大きな影響を与えたのは間違いないです。

文字ばかりでつまらないエントリーになりました。次回はこのサトーン地区の歴史や暮らし、そして街歩きも紹介したいと思います。それとスクムビット線の謎の駅ですね。

次回に続きます。

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2024.01.26 | コメント(0) | バンコク街歩き

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Author:ALSTER
 
ALSTER(アルスター) 東京深川出身。アジア・ヨーロッパ・アメリカなど海外在住28年超。55歳で日本企業を早期定年退職後アメリカで現地採用され2014年末退職。その後タイでロングステイし2018年帰国。90年代前半からパソコン通信・PC改造・ホームページ運用を行い世界中からアクセス。そんな趣味から海外アクセス術、旅先通信本などの出版にも関わる。ヨーロッパ、北米、東南アジアの国々はほとんど訪れ、旅行にお酒・食べ歩き大好き人間です。

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