記録はないけど記憶に残る食 マドリッドでタパス

あの時食べたあの料理は旨かったなぁ~」いつまで経っても忘れない、記憶の奥に刻まれた料理やお酒シリーズの第四回は・・・前回「アルハンブラのバル」でスペインのバルに関して熱く語りましたが、それがスペインの大人の飲み屋さんだったので、今回はマドリッドの下町バルでのタパスです。

この店・・・実は私の食とパソコンの師匠である故「辻バードさん」からの指示で行った店です。辻バードさんについては何度もブログに登場していますが、日本のパソコン通信草分け的な人で、日本チャーリー・パーカー協会の長、また発酵食品のプロであり、食はもちろんワインやビールへの愛情がものすごい人でした。

そのバード師匠からパソコン通信を通じて指示があったのは私がマドリッドに入った翌日のことでした・・・

以下がそのバードさんの指示ですが、今回は若い皆さんが見たこともないだろう、パソコン通信を実際のログを使い再現してみましょう。これは決して個人間のメールではなく、このやり取りを多くの人が読んでいて、本人たちのやり取りに横からも縦からもコメントの形で口を挟んでくるのです。

----バードさんの書き込み----

『 あっ、もうマドリッドなのですね。それなら、ボクが絶対にお勧めしたいバルがあるのです。小さな小さな店です。ボクは、今でもその店で飲み食いしたいためだけに、マドリッドへ行きたいのです。なにしろ、そこのハモンセラーノは、絶品なのです。他の店とは断然違うのです。それと、オリーブが旨い。セビリアのですが、ネトーッとしていてまるで肉を喰っているようなオリーブです・・・・・・』

このように始まり、長々とその店に行く価値を私に説くのでした。でも・・・

『さて、場所ですが、ボクは住所は知りません。行けば分かるのですが。まず、マドリッドの中心地プエルタデ・ソルへ行って、南西端のあたりに「ミュゼド・ハモン」と言うハモンが沢山つり下げてある有名で大きな店を探します。その脇の路地を行くと、右手に立ち食いのバルが何軒も並んでいる小道が現れます。それを右へ入って行って、一番奥の店(左側)です。次の通りに出る手前です。なにしろ、そこだけが、ガラスケースに生の魚介類が並んでいるから分かります。後の店は全部既に加工したものが置いてあります。本当に小さな店ですよ。』

・・・と場所は今ひとつハッキリしていませんし、店名もない指示なのです。後で分かりましたが、本当に小さな店で、場所も微妙に違っていたしぃ~

でも、そんな師匠のおかげで、ガイドブックも持たないままの旅先で、インターネットに繋げることもない時代に、先人が歩いて探した店に行けたのです。

あっ! ちなみに私の大きな長所のひとつに「方向感覚の鋭さ」があります。プロフィールに「縦列駐車が得意」や「熱い風呂に入れる」「世界を旅してお腹を壊したことがない」などと一緒に書きたい長所ナンバー1です!!

話を先に進めましょう・・・

この時の画像が珍しく残っていました。私が酔っ払ってウトウトしていたのを、お店の人がからかう様に撮ってくれた画像です。
ALSTER at Spein

----私ALSTERのコメント----

『たった今バードさんご紹介の(たぶん)お店に行ってきました。

店の名前は「EL ROICO」。住所はPasaje Matheu,2 TEL 522-6876
バードさんの説明と違ったのは「ミュゼド・ハモン」はソロの南西ではなく、東西あたり(これは分かっていた)で、Barが並んでいる一番左奥ではなくて、奥から2番目でした(一番奥は中華のMARCO POLO)。

お店の前には確かにガラスケースに生の食材が並んでいました。今日はいわし、いかのリング、小さな(ホタルいかのよう)いか、たこ、あさり、ムール貝。30cmぐらいの魚(全体はいわしのような形で頭や口があんこうのような魚)。他にいかのげそやいろんな種類のいかがありました。

お店のメニュー(一枚の紙でプラスティックカバーに入っているだけ)にはスペイン語、英語、それからドイツ語が書いてあり、タパスが選べます(私はガラスケースの中を指差した。

教えていただいたまま歩くとすぐ見つかりましたが、ちょうど昼時(午後2時!)だったので混んでいました。やっと店の外に席を見つけて注文。ワイン(赤)はボトルごと冷やしたものを持ってきました(^^) 「DON OPAS」と言うワインで冷やしたのでグラスに移しても香りはそうしませんが、口の中に含むとまぁまぁ香りもするし、ふわぁっと来てさっと無くなります。それはそれで35度の外で飲むには美味しかったりします。

頼んだものは・・・
「JAMON SERRANO」(生ハム)850PTS 塩気が少なく脂身もある。
「CALAMARES」(いかリングあげ)700PTS 肉厚ないかが美味い。
「GAMBAS ASILLO」(子海老のオリーブオイルいため)675PTS オリーブオイ
ルの中に唐辛子と香草入り。とても美味。
「CROQETAS DE LA CASA」(自家製コロッケ)500PTS とろりととろける!
「CHORIZO FRITO」(チョリソ)500PTS 辛さだけでなく不思議な味。

と言う事で腹一杯に食べましたが、日陰にいても狭い路地の反対側の石造りの家からの熱気がすさまじく、汗いっぱいになりました。頼んでからカウンターに行き、調理を見ましたがバードさんの説明通り。土器を強烈なガスの火の上に置き、それからオリーブオイルをたっぷりいれ、その中にガラスケースの中から取り出して入れてます。』

そして結局、私はマドリッド滞在中に毎日この店に通う事になるのです・・・

スペインのバルって・・・酒飲みにとっては天国のようなものですね。ちょっと飲みたくなったら気軽に立ち寄り飲めるし、何かつまみたいと思えばオリーブでも生ハムでも最高に旨いのがありますし、タパスの小皿料理も忘れられません。何よりも一人でぶらっと入ることに抵抗を全く感じさせないのが素晴らしいです。

でも、こんなバルがアメリカの自宅近くにあったなら、きっと私は自炊なんか止めちゃうでしょうねぇ~

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2013.05.17 | コメント(2) | トラックバック(0) | 食いしん坊録

コメント

何か懐かしいですね。
当時はまず時間を掛けてPCを立ち上げて、モデムでアクセス。ダウンロードしたログをログカッターで処理してブラウザーで読み込んで、と儀式もありました。今の方がスマホで読んだり出来て即時性は有るのでしょうけど、でも当時の方が読んでいてわくわく感が凄かったですよ。

2013-05-20 月 09:16:57 | URL | HIROSAY #TIXpuh1. [ 編集 ]

Re: タイトルなし

HIROSAYさん

本当にそう思います。私はいまだにPCだけですが、やり取りの濃さにはあの頃が一番でした。

2013-05-20 月 21:34:12 | URL | ALSTER(アルスター) #- [ 編集 ]

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Author:ALSTER
 
ALSTER(アルスター) 東京深川出身。アジア・ヨーロッパ・アメリカなど海外在住28年超。55歳で日本企業を早期定年退職後アメリカで現地採用され2014年末退職。その後タイでロングステイし2018年帰国。90年代前半からパソコン通信・PC改造・ホームページ運用を行い世界中からアクセス。そんな趣味から海外アクセス術、旅先通信本などの出版にも関わる。ヨーロッパ、北米、東南アジアの国々はほとんど訪れ、旅行にお酒・食べ歩き大好き人間です。

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